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書評「1日ひとつだけ、強くなる」ポケカプレイヤーの視点から。

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書評「1日ひとつだけ、強くなる」ポケカプレイヤーの視点から。

みなさんはダイゴ・ウメハラをご存知でしょうか。

もしかしたら知らない方もいるかも知れません。ウメハラさんは、ギネスブックに載っている「世界で最も長く賞金を稼ぎ続けるプロゲーマー」として有名です。

今日はそんなウメハラさんに関するお話。

こんにちは、みなぎ(@mairi_pr)です!

今回はいつものポケカの話題……とは少し違うけども。

ポケカをプレイしている人、特に競技シーンに真剣に取り組んでいる人にはとてもおすすめの本を書評記事として紹介します。

1日ひとつだけ強くなるとは

ウメハラさんはスポンサー契約を結び、日本で初めてプロゲーマーとなった方です。

しかし、プロになって一年目のウメハラさんのプレッシャーはとてつもなく、1日に16時間も練習しました。

プロになった以上は、勝たないと。

自分を追い込んだウメハラさんは肉体的にも精神的にも限界になり、このやり方はダメだと学び、1年で鬼のような特訓をやめました。

しかし、長時間練習をやめても勝てたのです。そこでウメハラさんは「練習時間」よりも「練習の質」を重視するようになりました。

そこで考え出されたのが本著のタイトルである「1日ひとつだけ、強くなる。」

1日ひとつだけで良い。何か目標を決めて、それを達成する。

これはすごいことです。毎日の積み重ねは特に大事で、単純計算、ウメハラさんは一年に365回強くなっていることになります(実際は正月には二日間は帰らないといけないので、363回くらい目標を達成しているということになります)

とんでもない考えで、これをポケカでもすることができれば。一年でとてつもない強さになっている!

タイトルの意味を知った僕はこの本に強くなるヒントがあると思い、購入しました。

ポケカにも応用できる満足度

本を読んだ結果は……大満足でした。

ポケカとは一見関係ない格闘ゲームの話に見えますが、ポケカでも使えるようなまるで宝のような見出しの数々。

以下は見出しの一部を紹介します。

本の見出し

勝負は「ポイント」を押さえた人間が勝つ

9割のプレイヤーが、場面ごとの最適解を求める。僕は、対戦全体をみる。

「うまくいなかったから修正する」ではもう遅い

自分の勝ちパターンを押し付けるだけでは、トッププレイヤーにはなれない。

どうにもならないことは、受け入れる。ほれが強さへの近道

弱い人ほど目先の損を我慢できない。

なぜ一回戦で負けたのか。いつも、負けには理由がある。

「勝ち」だけを意識する取り組みでは強くなれない。

やれることを全部やった。負けたら、凄い発見がある。

はっきり言って今までの自分の中の勝利への常識とはかなり外れていて、しかしウメハラさんが仰っているのであれば説得力がとてつもなく。

自分の考えを見直すきっかけとなりました。

他にも、ウメハラさんはゲームをめぐる人間関係についても記していました。

マナーが悪いプレイヤーがいた場合、ウメハラはどう克服したのか

この本のすごいところは1日ひとつだけ目標を決めるウメハラさんのゲーム観だけではありません。

過去のエピソードで語られていたことで特に興味深いことがありました。

ウメハラさんはゲームセンターで時に殴りにかかられ、時に刃物で脅迫されたことがあると。

しかしウメハラさんは立ち向かいます。

この場合、もはや刑事事件レベルですが、ウメハラさんがとった方法のうちのひとつ。

「ただひたすら勝つ。そうすると相手はどんどん居場所がなくなってくる。」

これに尽きると本には書いています。

ほかにも

「苦手な人はゲーム感覚で攻略するといい」とも書かれていますね。

詳しいことはぜひ本を手に取って読んでもらいたいです。

カードゲームでマナーが悪くて苦手な人がいたとします。その人が自分のことを敵対視しているとします。

しかしそこで、ウメハラさんのやり方でその人たちをなんとかするには

「ひたすら勝つだけ。そしたらどんどん味方ができ、敵対視する人の肩身が狭くなっていき最終的にはいなくなる可能性が高い。」

他にも「ゲーム感覚で攻略する」ことですが、これはあえて苦手な人にウメハラさんのほうから話しかけるのです!これがまた面白い!ふつうはなかなかできません。

この方法は私はあくまでウメハラさんなりの方法論に過ぎないと思います。相当勝つための努力をしないといけないし、勝つことと人間関係を解決するのはまた違った問題です。

人間関係にはケースバイケースなこともよくあります。

しかし、事実としてウメハラさんは「勝つことで厄介な人たちをゲームで解決していらっしゃった」「自分からあえて関わりを持った」ということは認識しておいて間違いないと思います。

目先の勝ちにこだわりすぎない

ウメハラさんは本の中で、自分はすごく負けてきた。とても負けてきた、と告白しています。

正直、この本を読むまでウメハラさんといえば立派な公園やミルダムでの配信など、輝かしい成果しか知りませんでした。

でも実際はそうじゃない。格闘ゲーム界のレジェンドのウメハラさんですら何回も負けており、そして負けを反省に生かし、勝利し、そして勝ち続け今があるというのです。

これを聞いて私は安心しました。

どんな強い人でも敗北はあるのだなと。

さらに「絶対と保証された勝負事はない」とすら断言しています。

格闘ゲームといえば、カードゲーム以上に実力差が顕著に出るゲームです。そんな格闘ゲームですら絶対はないと断言されていらっしゃいます。

なんなら、本著においてウメハラさんは敗北を経験することは後の勝利に確実に繋がるという旨の記載もあります。

さいごに

ウメハラさんは自身の輝かしい功績を、本著で書かれているさまざまな人生哲学に基づきゲームに取り組み勝利し続けた結果、気がつけばこうなっていたとの趣旨の文面が記載されています。

普通、ゲームに負け続けると悔しい。自分は実力がないのではないか?と疑心暗鬼になってしまいます。

しかしウメハラさんは違う。敗北をひたすら分析し、今後勝ち続けるためにはどうすればいいのか。自分の考えをどう変えれば勝てるようになるのか。あらゆる分析をし、勝てるように努力をします。

これに関してはぜひ実物を取ってもらってご自身の目でウメハラさんの文章を確かめてもらいたいです。

私は32歳。小学一年生のころからカードゲームを触り、ポケカを含むカードゲームを色々経験し、私も色んな方を見てきました。

そのなかには、大会で3回連続で結果を出せずゲームを辞めていく人がいました。

たしかにゲームは趣味であり、続ける必要性の少ない娯楽です。

しかし、それほど勝負事に真剣になっているのなら、勝ちたかったなら。ウメハラさんのように、もう少し長い目で考えることができたら。

4回目の大型大会ではもしかしたら優勝できたかもしれない。

今読んでいる方でも、負け続けて自分に自信を失くしている方もいるかもしれません。かくいう私も、本日シティリーグで大負けしてきました笑

しかし、ウメハラさんの本はこの数ヶ月間何度も読んでおり、本に書かれているように

「敗北を経験し克服した方が最終的に強くなる」という言葉を信じ、冷静に自分のプレイやマッチアップ・敗北の反省をすることにしました!

このように前向きになれるだけでも1300円+税の価値は十分あると思います!

この本に興味を持ってもらえたなら、ぜひ購入してもらい。

カードゲーマーに留まらず色んなゲーマーの方に広めてもらえるととても嬉しいです!

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