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「ポケモン生態図鑑」が異例の大ヒット 印税の一部をリアルの動物行動生態研究「バイオロギング」に寄付

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「ポケモン生態図鑑」が異例の大ヒット 印税の一部をリアルの動物行動生態研究「バイオロギング」に寄付

1: 2026/07/04(土) 10:10:05.18
メーテレ2026年7月3日 17:39
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初のゲームソフトが発売されてから30周年を迎えた『ポケモン』。アニメや関連の本も大人気です。不思議な生き物たちの物語が、現実の世界に“新発見”をもたらすかもしれません。

2025年6月に発売された「ポケモン生態図鑑」。累計発行部数は80万部を超え、2026年の「上半期ベストセラー 児童書部門」で1位に輝きました。

名古屋市中区の丸善名古屋本店では、発売直後に月約40冊が売れ、1年以上が経った今も安定して売れ続けているといいます。

「こんなに売れるんだと思いました。児童書でこんなに売れるのは珍しいです。小さい頃に『ポケモン』で遊んだ人が今お父さんやお母さんになって、お子さんと一緒に読むために買っているような印象を受けました」(丸善名古屋本店 大竹康和 副店長)

■印税の一部を現実世界の研究に寄付
児童書として異例の大ヒットとなったこの本。仮想世界の不思議な生き物「ポケモン」の生態を、現実世界の生き物の行動生態学の視点でまとめています。

この本を手がけた「株式会社ポケモン」が今年6月、ある発表をしました。

「初めて聞きました。なかなかそんなことはないと思う」(大竹副店長) 

それは、現実の動物の行動生態学研究への支援。この本の印税の一部となる2000万円を、東京大学大気海洋研究所で行われている、動物行動の研究プロジェクトへ寄付すると明らかにしました。

「バイオロギング」は小さなセンサーを動物につけて行動を研究する

■ポケモンが応援する「バイオロギング」とは?
「ポケモン」が応援するという研究は、「バイオロギング」と呼ばれています。

東大だけでなく、名古屋大学でもこの分野の最新研究が進められているといいます。
 
バイオロギング研究に長年携わる名古屋大学大学院の依田憲教授に、どんな研究なのか聞きました。

「小さなセンサーを動物に貼り付けて、動物の活動や見る環境をセンサーで記録する。動物に教えてもらうような手法です」(依田教授)

例えば、ウミネコにつけられた小型カメラの映像には、海の上で昆虫を捕まえる様子が映っていました。

「昆虫をどこかで食べている、おそらく田んぼとか川だろうと予測していたが、ある時期には海の方で風に飛ばされた昆虫をバクバク食べていることが分かった。バイオロギングによって直接的な証拠を得られた。今一番面白い研究分野かもしれません」(依田教授)

技術の発展によって、観察できる動物の種類や得られるデータがどんどん増えてきているという「バイオロギング」。

今回のポケモンからの寄付で、研究がさらに発展することに期待しています。

「あまり見たことがない話だったので、聞いたときは驚いた。教育者の1人として感銘を受けました」(依田教授)

「ポケモン生態図鑑」著者の研究仲間も
依田教授の研究室には、学生時代に東京大学で「ポケモン生態図鑑」の著者・米原善成さんと一緒にフィールドワークなどをしていたという研究者も。

米原さんは、当時からポケモンが大好きだったといいます。

「ポケモンカードをコンビニに買いに行って、毎日開けるということをしていた。すごい本をつくられたなと思いました。動物の研究をした人だからこそ書ける内容になっていて、彼らだから書けたのかなと思いますね」(名古屋大学大学院 後藤佑介准教授)

ポケモンの世界から、私たちの世界への“恩返し”。この本をきっかけに、大発見をする博士が生まれるかもしれません。

「自然界の野生動物もそれぞれ魅力的なので、野山に足を踏み入れて、観察や手に取ってみてもらえるといいと思います」(依田教授)


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