安値で再放出も？前大臣が放出の備蓄米を政府が買い戻し検討 小泉農水相「需要があれば全部出す」
小泉進次郎農水大臣は、前の大臣が放出した備蓄米について一度、買い戻したうえで、随意契約により安値で再放出することを検討していると明らかにしました。一体、何が起きているのでしょうか。
3日、クールビズ期間に合わせ、かりゆしウエアで姿を見せた小泉農水大臣。
小泉農水相
「随意契約の備蓄米も含めて、需要があれば全部出すと。扱いに困 っているところがあれば、遠慮なくお申し出をいただいて、次なる展開へと使っていきたい」
涼しげな姿とは裏腹に熱く語ったのは、前の江藤拓大臣が放出した備蓄米について。競争入札で放出した”江藤米”が、随意契約で出した”小泉米”より店頭価格が高いことから、小売店での取引のキャンセルも起きているというのです。
これについて、小泉大臣は業者側から申し出があれば“江藤米”を買い戻し、“小泉米”として随意契約により安値で再放出することも「選択肢だ」と述べました。
小泉農水相
「できる限りスピードを重視して取り組ませていただいているのは、申し上げている通りです」
就任以来、スピード重視で奔走してきた“コメ担当大臣”。
2日発表されたのは、最新のコメの平均価格。5キロあたり4260円と前の週より25円値下がりしました。この時期は江藤前農水大臣から小泉農水大臣へ交代するタイミングでした。
また、5月30日から始まった中小のスーパーなどが対象の随意契約については、2日間で1500件の申し込みが。その中の一社、ローソンでは…。
ローソン・竹増貞信社長
「入荷後、最短3日で店舗展開を始めたい」
全国の店舗で2キロ税込み756円と、1キロ税込み389円で販売することを発表しました。
さらに、兵庫県で68店舗を展開するスーパー・マルアイは。
マルアイ・山本達也店舗運営部長
「明日より、マルアイ全店68店舗で開店の9時から（備蓄米を）販売します。少しでもお安くできるように、関係者一同精一杯努力した価格です」
5キロで2111円。急きょ作成した袋に詰められた備蓄米が、4日から販売されることが発表されました。
備蓄米が関西にも行きわたる日は来るのでしょうか。石破茂首相は5日、コメ対策などをめぐり関係閣僚会議を立ち上げる予定です。
◆◆◆◆◆
（黒木千晶キャスター）
昨日2日、コメの平均価格が出ました。3週間ぶりに下がりまして、4260円（5Kgあたり）。
そしてコメの価格なんですが、西日本の方が高く、東日本の方が低いという傾向がわかります。
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