【最新の進路】台風10号、動き遅く西寄りに 29日(木)に「強い勢力」で九州に上陸か
日本列島に接近中の台風10号は、さらに動きが遅くなり、影響も後ろ倒しになっています。進路もさらに西よりとなり、幅広い範囲に影響がでるとみられています。
現状、29日(木)に九州に上陸する可能性が高くなっていて、勢力をほとんど落とさないまま「強い勢力」で接近上陸する見込みです。
今回の台風は、動きが比較的遅く影響が長引く予想です。
特に予報円の右側が危険で、紀伊水道や四国の東側に上陸する場合、近畿全域で大荒れとなる見込みです。予想される接近時の勢力は、中心気圧950ヘクトパスカル、最大風速40メートルで、強い勢力で接近・上陸してくる予想です。
特に徳島県・紀伊水道を北上した場合は、大きな被害が出た2018年の台風21号に近い状況になるおそれもあります。2018年の台風21号は、最大風速45メートルで接近上陸し、関西空港で高潮の被害など大きな影響がでました。
26日午後、気象庁と国交省は緊急会見を開き、台風の動きが遅いため「台風の影響が数日に及ぶ・長引く影響がある」として「台風の接近にはまだ時間があります。最新の情報を活用し十分な備えをお願いします」と警戒を呼びかけました。
■雨風のピークは28日(水)午後~30日(木)夕方頃 暴風に注意
雨風のピークは28日(水)午後~30日(金)夕方頃とみられています。
28日(水)朝から段々と風が強まり、最接近の29日(木)~30日(金)にかけては、暴風クラスの強い風が続く見込みです。また、紀伊水道北上のコースをとった場合、とくに大阪市内は吹き返しの風に警戒が必要です。停電や倒木のリスクも高いことから、備えが必要です。
雨は台風接近前の26日(月)午後から、南部を中心に強まる所があり、29日(木)にかけて広範囲で雨が断続的に降り、かなりまとまった雨量となるでしょう。特に紀伊半島の山沿いや兵庫県を中心に降水量が多くなり、土砂災害などの危険度がかなり高まります。河川の氾濫にも警戒してください。
高波にも厳重警戒が必要です。特に28日(水)~29日(木)は南風が吹き付け、波が高くなる予想です。小潮の時期ですが、台風接近時の高潮に警戒が必要です。
交通機関について、鉄道は計画運休、大幅な遅延の可能性があります。
高速道路にも影響が見込まれるほか、空の便では欠航が相次ぐ可能性が高くなっています。
(26日午後3時現在)
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