給食がない夏休み「餃子の王将」がこども食堂に無償のお弁当 一人親家庭の3人に1人が1日2食以下
さて、夏休みも終盤。子どもたちが思い出づくりをする一方で、保護者にはある困りごとが。
小学生の保護者
「給食がないのは困りました。やっぱりあると助かるなと。冷凍食品とか頼ること多くて、毎日作るのは大変だなと。早く給食始まったら嬉しいなと思いました」
小学生の保護者
「仕事していて、夏休みだからって毎日休むわけにはいかないので。仕事の日は実家のおじいちゃん、おばあちゃんの家に行ってお昼ごはん食べさせてもらったりしてるんです。給食ありがたいですね」
“学校の給食がない”夏休み。
多く聞かれたのは、子どもたちのお昼ごはんの用意に頭を悩ませてきたという声です。
そんな「お昼ご飯」問題に、ある救いの手がー。
古瀬朱理記者
「餃子や唐揚げが入ったこちらのお弁当。 実はある“場所”に届けられるんです」
「餃子の王将」を運営する王将フードサービスは、全国約400の店舗で夏休みの間、こども食堂などに対して、餃子や唐揚げなどが入ったお子様弁当を無償で提供しています。
NPO法人の調査で、夏休みは一人親家庭の約3人に1人が、1日2食以下で過ごすと回答していて、子どもたちの健康への影響が懸念されています。
王将は、子どもたちに美味しいお昼ご飯を届けたいと、3年前にこの取り組みを始めました。
店員
「今回は、カルピスをつけます」
取りに来た人
「ありがとうございます!」
大阪府八尾市にある「がじゅまるFare」。21日、こちらの施設にも、王将のお弁当が届きました。
八尾市のこどもの居場所づくり事業に認定され、一人親や共働き世帯の小学生などを受け入れ、食事の提供や学習を支援を行っています。
子ども
「いただきます!」
「うまい」
「おいしい」
「さいこう」
がじゅまるFare 合田永羽代表
「普段は10人から15人あたり。夏休みは25人から30人、多い時は30人以上の子どもが利用しています。普段家にいないので、お昼ご飯を自分たちでコンビニまで買いに行ったりしなければならない。危険なので安心して預けられることが保護者のみなさんいいなと言っています」
施設の運営に必要な費用は、市の補助金はあるものの個人の持ち出しも多く、給食がない夏休みは特に負担が大きく、今回の取り組みは助けになるといいます。
がじゅまるFare 合田永羽代表
「昨今、物価高もあるので、食事を用意することがすごく大変になってきているのですが、 企業様が支援をしていただけるのでありがたいなと思っています」
保護者
「子どもも楽しみにしてますし、私自身も仕事してますので助かってます」
保護者
「毎日お昼ご飯を作るのがすごく負担なので、こういうところに来て準備してくださって、一緒に食べてくれるのがすごく助かります」
笑顔でお昼ご飯を食べられるように…親子を支える支援の輪が広がっています。
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