人気ロックバンドが公表 3月6日大阪城ホールでのコンサート観客「はしか」感染 大阪府も注意喚起
3月6日、大阪城ホールで開催した人気ロックバンド・BUMP OF CHICKENのコンサートの来場者の中に、後日、「はしか」と診断された人がいたことがわかりました。はしかをめぐっては関西で感染の報告が相次いでいて、保健所などは注意を呼びかけています。
BUMP OF CHICKENの公式ホームページより
「ご来場されたお客様の中に、後日、はしかと診断された方がいらっしゃった旨の連絡を大阪市より受け、お客様に個別に注意喚起のご連絡をさせていただきました」
人気ロックバンド・BUMP OF CHICKENが公表した、はしか患者発生の報告。
はしかと診断されたのは、今月6日、大阪城ホールで開催されたコンサートの観客の1人で、主催者側は「直接の接触や比較的閉鎖された空間を共有することにより、感染する可能性があります」などと呼びかけています。
大阪市によると、はしかと診断された人の近くの席にいた人たちと連絡をとり、体調に変化がないかなどの確認作業を進めているということです。
大阪市・横山英幸市長
「（コンサートに）行かれた方や体調に不安がある方は、すぐ医療機関に相談いただいたり、心当たりがある方は保健所などにご相談いただいて」
（Q、感染拡大の傾向は？）
「今時点でそういう情報が入ってきてるかというと、私のところにはまだ入ってきていない」
はしかをめぐっては、2月24日にアラブ首長国連邦から関西空港に到着した飛行機の乗客に感染が確認され、これまでにこの便に乗っていた9人と、関西空港で感染者と接触した可能性のある1人の合わせて10人の感染が報告されています。コンサート会場にいた人も、このうちの1人だということです。
飛まつや接触に加え、空気感染もするなど、強い感染力を持つはしか。
最初の症状は、せきや鼻水、そして39度を超える熱で、全身に発疹も現れるといいます。肺炎などとの合併もしやすく、重症化すると脳炎を引き起こし、 1000人に1人が死亡するとされています。
厚生労働省は、予防として「2回のワクチン接種」を呼びかけていますが―。
2000年4月1日以前に生まれた23歳から51歳の人は、自ら進んで接種しない限りは、予防接種の回数は1回。51歳以上だと打っていない可能性もあるということです。
街の人は―。
63歳
「（予防接種は）記憶にないです」
1歳3か月の子どもを持つ母親
「この子は1歳でワクチンを打ったので、まだちょっとワクチンを打ってても怖いというのはあるんですけど」
7か月の子どもを持つ母親
「（予防接種は）1歳からしかできないというのでまだです。怖いですね。マスクしても意味ないとかいいますしね。どうしたらいいんですかね」
国立感染症研究所によると、最新のはしか感染者数は国内で8人ということですが、感染力が強いため十分な注意が必要です。
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