「米国の敵は米国」トランプ氏の勝敗で保守層とリベラル層の“分断”に影響か【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

「米国の敵は米国」トランプ氏の勝敗で保守層とリベラル層の“分断”に影響か【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

「米国の敵は米国」トランプ氏の勝敗で保守層とリベラル層の“分断”に影響か【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

約10か月に及ぶアメリカ大統領選挙がスタート。野党・共和党の候補者選びの初戦、中西部アイオワ州の党員集会が行われ、トランプ前大統領が圧勝しました。このままの勢いで再び大統領に返り咲く可能性はあるのでしょうか。

■バイデン大統領とトランプ前大統領、世論調査はほぼ互角

小笠原亘キャスター:
アメリカの大統領を決める長い戦いですが、やはり今回も注目されているのはトランプ前大統領です。このアイオワ州の勢いのまま再び返り咲く可能性はあるのかというところなのですが、まず大統領選の日程をみていきます。

<アメリカ大統領選 主な日程(現地時間)>
▼1~6月:党員集会・予備選挙
▼7~8月:党大会で候補指名
▼11月5日:大統領選 投開票日
▼2025年1月20日:大統領 就任式

1~6月、まさに半年かけて全米50州の党員集会、あるいは予備選挙がスタートしていきます。そして7~8月で共和党、民主党それぞれ党大会で候補指名が行われます。

その後、全米を巡って討論会などを行って、11月5日に大統領選の投開票日を迎えます。そして年明け1月20日に大統領の就任式が行われるということになります。

現段階でバイデン大統領とトランプ前大統領が戦ったらどうなっていくのか。これはあくまでも仮ということですが、アメリカの政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」がまとめた各種世論調査の平均値では、このようになっています。

<国民の支持率は?>
▼民主党 バイデン大統領:44.7%
▼共和党 トランプ前大統領:45.8%
(リアル・クリア・ポリティクス 16日時点)

1ポイント差ということですが、ほぼ互角状態といっていいと思います。

■「米国の敵は米国」?保守層とリベラル層の分断悪化に懸念

小笠原キャスター:
一方、トランプ氏が大統領候補、共和党から選ばれた時点で、かなり危機的な状況を迎えるという見方も出ています。アメリカの著名な政治学者らが率いる調査会社「ユーラシア・グループ」が発表した、2024年の10大リスクというものがあるのですが、中東情勢やウクライナ情勢などを抑え、トップリスクとして「米国の敵は米国」というトピックを挙げています。

詳しくみてみると「大統領選は米国の政治的分裂を悪化させ、過去150年間経験したことがないほど民主主義が脅かされ、国際社会における信頼性を損なうだろう」と指摘をしています。

ホラン千秋キャスター:
「米国の敵は米国」というのはそのとおりで、トランプ前大統領の際に、国のなかでもかなり保守層とリベラル層の分断が広まっていったところがあったと思うのですが、現地では現在、この分断というのはどのように感じていらっしゃるでしょうか?

TBS外信部 ワシントン支局 樫本照幸 支局長:
分断はもうずっと続いている、さらに深く広くなっているという印象です。

政治集会を取材すると、特にトランプさんはかなり強い言葉でバイデン大統領を非難して、罵るような感じの言葉も出てきますが、それでワーッと会場が沸くような場面がよくみられます。

今の候補者のスタンスを整理しておくと、トランプさんは保守派で、デサンティスさんも保守派。穏健派といわれる人はクリスティーさんがいなくなりましたので、もうヘイリーさんだけです。

今後ヘイリーさんがトランプさんに対抗して、もしいけないとすると、共和党内では穏健派は対抗できないということを全米に見せつけるような予備選になってしまうのではないかという懸念もあります。

そうすると、やはりバイデン大統領との再対決でも非難合戦が繰り広げられ、また分断がさらに深く広くなるという恐れもあります。

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