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中国で流行“歩く肺炎”マイコプラズマ 防護服で消毒も…日本大使館は予防呼びかけ【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年12月1日)
中国で呼吸器疾患が急増しています。防護服を着た作業員が学校などを消毒しているということです。先月30日、北京にある日本大使館は感染症対策を徹底するように注意を呼び掛けました。
■子どもの発熱と呼吸器疾患が急増
保護者:「きょうも人でいっぱい。いっぱいだ。人が多すぎる」
先月18日、まるで通勤ラッシュの駅のように大勢の人でごった返している中国の北京児童病院。通路も待合室も大混雑しています。
撮影者:「2階に上がるのが大変だ。人が多すぎて全然進まない」
院内アナウンス:「皆さん、人の少ないところで待機してください。モニターで確認して自分の順番になってからお越しください」
行列は、病院の外でもできています。先月27日、北京市の小児科病院に親子連れが殺到していました。
診察を待つ母親:「番号札は300番台でした。まだ100番台の診察が終わっていないので、あと4~5時間は待たされそうです」
診察を待つ男の子:「(Q.今、具合はどうですか?)つらいです」
男の子は39℃以上の熱があるそうですが、受診できるまで待つしかありません。
保護者:「大きい子も小さい子もいっぱいいる。座るところがなければ、点滴を受ける場所もない」
診察を受けに来た女性:「朝一に並びに来たけど、すでに500番台」
廊下には、点滴をする子どもたちがあふれています。点滴をしながら、勉強する子どもの姿も見られました。
現地メディアによると、中国では子どもの発熱や呼吸器疾患が急増し、北京の病院で一日平均7000人の患者が訪れ、天津市の病院では患者が一日1万3000人を超えた日もあったということです。
■マイコプラズマ肺炎 息子が感染
母親:「学校でもらってきたと思います。それをうつして、お互い感染しています。クラスで何人休んでいるか分かりません」
学校で感染するケースが多いことから、中国では白い防護服に身を包んだ作業員が、学校の廊下や教室など校舎内に消毒液を噴射する光景が再び見られました。新型コロナウイルスの感染拡大時と同じことが行われていました。
中国メディアは「コロナ禍の3年間を通じ、免疫力が低下していることが学校などでの集団感染を引き起こした原因ではないか」としています。
肺の疾患で思い起こされるのが、4年前に武漢から広がった新型コロナ。「謎の肺炎」と呼ばれ、病院が人であふれかえりました。
今回も同じような光景が広がっているなか、先月26日、国家衛生健康委員会・報道官は「はやっているのは主にインフルエンザです。ほかにマイコプラズマ肺炎など呼吸器系の疾患が同時発生しています」と述べました。
マイコプラズマ肺炎は「歩く肺炎」とも言われ、発熱や激しいせきを引き起こすといいます。中国メディアは「特に今年のマイコプラズマは薬剤耐性を持ち、薬が効きにくい可能性がある」としています。
北京在住の高橋さんによれば、先日、小学校1年生の息子がマイコプラズマ肺炎にかかってしまったそうです。
母親:「せきがいっぱい出ちゃって。せきの反動で食べたものが戻っちゃったりしたので、それはつらそうだった。熱が出始めてから、せきが収まるまでに2週間ぐらいかかりました」
■「マイコプラズマ肺炎」専門家に聞く
日本でも、過去に流行したことがあるマイコプラズマ肺炎。感染症に詳しい国際医療福祉大学・松本哲哉主任教授に聞きました。
松本主任教授:「症状としてはせきが中心。『夜中眠れない』『せきが続いてつらい』とか」
松本主任教授によると、日本でも注意が必要だといいます。
松本主任教授:「マイコプラズマに限らず、色んな呼吸器系の病原体が広がってきてもおかしくない。中国から日本に来られる方。それが国内流行のきっかけになるということは十分あり得る」
保護者:「最近子どもが熱を繰り返していて、ほとんど毎週病院に来ています。心が折れそうです」
夜になっても、病院の外には行列ができていました。
先月30日、北京にある日本大使館は在留の日本人に向け、必要な場面でのマスクの着用や手洗いなど基本的な感染対策をするよう呼び掛けています。
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年12月1日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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