“熊本城”に落雷　観光客ら避難　強い寒気で「竜巻・ひょう」大気不安定に(2023年10月27日)

“熊本城”に落雷　観光客ら避難　強い寒気で「竜巻・ひょう」大気不安定に(2023年10月27日)

　27日は列島に強い寒気が流れ込み、大気が非常に不安定な状態になっています。一時、すべての都道府県に雷注意報が出る「異例」の状況となりました。熊本城には雷が落ちて観光客らが一時、避難する事態となりました。

■“熊本城”に落雷　観光客ら避難

　朝は青空が広がっていた熊本城。それが午前10時すぎになると急に真っ暗に。すると、空から伸びた太い稲光が城を打ち付けます。落雷の影響で熊本城では一時、避難が呼び掛けられ、観光客も落雷の様子を見ていました。

　観光客：「ここら辺にいる人が倒れていた」「大きいのがドカンってきました」

　熊本城のスタッフ：「バシン！っていった音なので、すごかった」「（Q.どの辺に落ちた？）そこに木があるでしょ？そのちょっと先じゃないか…」

　熊本城総合事務所によりますと、熊本城ではモニターが消えたり、天守閣など複数の監視カメラが停止したということです。

　周辺では当時、雷注意報が発表されていました。47都道府県で雷注意報が出されました。これは非常に珍しいといいます。

■「竜巻・ひょう」大気不安定

　長崎県西海市で雷の後に降ってきたのはひょうです。市内のゴルフ場はまるでスキー場のよう。撮影した人によりますと、ゴルフ場は雷で閉鎖した直後に、ひょうが降り始めたといいます。西海市に住む夫婦の庭は真っ白です。

　撮影者：「今は10月27日の朝の8時40分。空は真っ黒になって雷が来て一面にすごく…ものすごい音がしたから、何かとおもったらひょうです。こんなの初めて…生まれて初めてみました」

　手のひらにのせると…。

　男性：「1個、何センチかな？」
　女性：「3センチはあるよ、冷たーい」
　男性：「2センチだよ」
　女性：「気温5.5℃です」
　男性：「すごいね…」

　市内では、至る所でひょうが…。

　撮影者：「ひょうでオランダ村近くの駐車場はまだ真っ白。グラウンドはこの状態」

　道路脇には、ひょうが山のように積もっていました。

　撮影者：「完全に10センチは積もっている」

■車が立ち往生　道路がまるで“川”

　ひょうの影響で、国道では車が立ち往生。

　撮影者：「冗談抜きでやばか。ひど」

　軽トラックのタイヤが埋まるほどのひょう。

　撮影者：「いきなり景色が変わり始めて、すごい大きさのひょうがいっぱい降ってきて大きかったですし、結構怖かったです。500円玉くらいのやつがボトボト…車がへこんでいるかどうか心配で。フロントガラスとかが割れそうで怖かったです」

■大気不安定　列島に「雷注意報」

　27日は上空の強い寒気の影響で、大気が不安定な状態になっていた日本列島。落雷の影響かは分かっていませんが、富山駅では一時、停電したということです。

　その場にいた人：「駅員も慌ただしく状況確認中ですと言って、最初は（列車が）全然、動かなかった」

　さらに、広島県福山市では体育祭の開催中にテントが5、6台飛ばされ、50代の女性がけがをしたということです。気象庁は広島県南部で竜巻などの激しい突風が発生したとみられると発表しました。

　ひょうも日本の南から東まで、広い範囲で確認されました。鹿児島県垂水市に佐賀市。一日にここまで広い範囲でひょうが確認されるのは珍しいこと。

　昼を過ぎてからは東日本も天気が急変。千葉や茨城でもひょうが降りました。
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