解散命令請求で再び問われる“政治と宗教”「付け入る隙与えないで」元2世信者の願い(2023年10月16日)

解散命令請求で再び問われる“政治と宗教”「付け入る隙与えないで」元2世信者の願い(2023年10月16日)

解散命令請求で再び問われる“政治と宗教”「付け入る隙与えないで」元2世信者の願い(2023年10月16日)

■「人権侵害許せない」自民重鎮の怒り

(元自民党栃木県連幹事長 増渕賢一氏(77))「信者さんたちの人権を侵害することを平気で自民党のトップがやっているということが許せないのよ」
栃木県で県議会議員を9期務めた増渕賢一氏。議長や自民党県連幹事長などを歴任した地元保守政界の重鎮です。
(増渕賢一氏)「倉庫に入れっぱなしでほこりだらけだよ」
Q. これが統一教会から買った壺?
「そうそう、なかなか良いもんだろ」
30万円の壺を値切って3万円で買ったそうです。
(増渕賢一氏)「信者ではないよ、俺は敬虔な仏教徒だもん。俺は“勝共連合”を高く評価しているから。勝共連合はもっと今でも活動を活発にすべきだと思う」
国際勝共連合は、1968年に文鮮明氏が立ち上げた反共産主義を掲げる保守系の政治団体。実は増渕氏は自民党県議の傍ら、教団の友好団体である国際勝共連合栃木県本部の幹事長も務めていました。“反共産主義“という同じ思想のもと、増渕氏はおよそ50年前から選挙協力を受けてきたといいます。
(増渕賢一氏)「3期目の時に(教団の)青年たちが『ボランティアでお手伝いさせてください』って下働きで便所掃除をしれくれたり、「あれしろ」って言えば「はい」って言ってやってくれたり、そういう点では使い勝手が良かったよ」
さらに、増渕氏の秘書も…
(増渕賢一氏)「『原理研究会』出身で政治関係の仕事ばっかりやっていたやつで」
Q. 原理研ということは信者?
「信者だよ。熱心な」
勝共連合の幹部になってからは“票の差配”も行うようになったといいます。
(増渕賢一氏)「『増渕さん勝共連合と関係が深いから(教団の)票を何とか回してくれないか』というふうに(候補者が)頼みに来ることはあったよ。その時に『応援をしてやれ』と(教団に)指令はしている』
Q. 自民党の議員?
「自民党議員以外は頼みに来ないでしょう」
Q. それは国会議員も首長も市議会議員も?
「もちろん。ただ、その人たちに迷惑をかけてはいけないから、全部俺を通して、俺に言えばそれでことは済んだというふうに対応してたよ」
増渕氏は今回の“解散請求”に強い憤りを感じています。
(増渕賢一氏)「勝共連合という、革新、地方自治体が全盛時代に真正面に立って戦ってくれた団体、これには俺は恩義を感じているよ。自民党員として。率直に言って岸田さんは基本的人権についてどういうふうな認識を持っているのか、お伺いしてみたいね。宗教というのは、まさに思想・信条。心の中の問題だよね。信じる人に対してどうのこうの言うべきじゃないでしょ」

■「政治に付け入る隙与えないで」“元2世”の思い

その一方で…
(元2世信者 Vtuberデビルさん)「涙が出るほどうれしかったです。地道につらい自分の傷を掘り返して、繰り返し語ってよかったと本当に思います。」
3Dキャラクターの姿を借り、被害の実態を訴えてきた元2世信者のデビルさん。
韓鶴子総裁が先月、日本の2世信者を前に語ったとされる言葉が今後、現役信者たちに与える影響を心配しています。
韓鶴子総裁の発言(元教団関係者によると)「正々堂々と真実を明かしなさい。君たちこそが世界を救い日本を救う特攻隊だ」
(元2世信者 Vtuberデビルさん)「(母親が)『日本が絶滅する』とか『日本が死ぬ』とかそういう表現をよく使っている。家庭連合を拒否したことで日本は大変な負債を負うからこれから日本を救うために摂理というノルマがはじまって、信者たちが韓鶴子総裁が言ったように特攻隊に本当になってしまうのではないか。本当に命がけで使命感、義務感・使命感、そういうものを感じて本当に一生懸命やるんですよ。それに対して怖さも感じますね」
教団との接点が次々と明るみに出た自民党議員。「一切の関係を断つ」。去年10月、自民党はこう宣言しました。こうした教団と政治家の関係についても次のように注文をつけます。
(元2世信者 Vtuberデビルさん)「統一教会に付け入る隙を与えないでほしい。統一教会は集めた献金で権力を買い、そしてその権力で政治家の人たちを集会に呼んで、スピーチをしてもらって、この権力でまた信者さんたちを従わせて、こんなに偉い先生方も統一教会の理念に賛同してもらっているんだというお墨付きを得て…この悪循環をどこで止めるのかというは政治家の責任だと思いますね」

10月15日『サンデーステーション』より
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

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