５日はノーベル文学賞発表 村上春樹さん受賞なるか？ゆかりのイタリア料理店では今年もお祝いの準備
ノーベル賞ウィークの4日目。5日午後8時に発表されるのがノーベル文学賞です。毎年、受賞が期待されるあの人のゆかりの場所では、準備が進められているようです。（取材・報告＝牧野天稀記者）
神戸市中央区のイタリア料理店「ピノッキオ」からお伝えします。
こちら毎年”ハルキスト”の皆さんが受賞の瞬間を待たれる場所です。今日は、ハルキスト限定でオープンしているんですが、皆さん、午後8時の文学賞発表のタイミングに合わせて来られるということで、今は店内はがらんとしています。
どんなゆかりがあるのかといいますと、村上春樹さんが実際に訪れ、そしてエッセイに登場したことから、長年ファンに親しまれているんです。
すでに店内に準備されているのが垂れ幕です。受賞するとひもを引き、皆さんでお祝いすることになっているんですが、実はこの垂れ幕、こんなにたくさんあるんです。
村上春樹さんの受賞は2006年頃から期待されていまして、こちらのお店では11年前から、ハルキストの皆さんと一緒にお祝いの準備をしてきました。ですが、お披露目できなかった垂れ幕がこのように店内にたくさん残っているんです。
そしてこちらが、村上春樹さんが食べたという、シーフードピザです。「ピノッキオ」のピザには1枚1枚にシリアルナンバーがついていて村上春樹さんが食べたのは、95万8816枚目でした。
今日用意いただいたピザは144万3914枚目になりますので、村上さんは食べてから48万5000枚ものピザが食べられたということなんです。それだけ長い間、ノーベル文学賞受賞にファンの方が期待を寄せているといえるかもしれません。
そのノーベル賞は、過去の受賞者や大学教授などから推薦を受けて候補者にリストアップされ、その中から選ばれます。実は、その候補者に入っているのかどうか、知ることも出来るんです。
例えば、ノーベル文学賞でいいますと日本では1968年に川端康成さん、そして、1994年に大江健三郎さんの2人が受賞しています。川端康成さんが初めて候補者にノミネートされたのは、なんと1961年！8年間ノミネートされ続け、ついに受賞しました。
では、大江健三郎さんはといいますと、まだ公表されていないんです。スウェーデン・アカデミーは、ノミネートされた年から50年後に候補者を発表しています。
村上春樹さんの受賞がささやかれ始めたのは2006年ごろですので、早ければ2056年ごろに最初の答え合わせができるかもしれません。
長年期待され続けた上で受賞することは、十分あり得るということはおわかりいただけたと思います。村上春樹さんも、いつ受賞してもおかしくないと期待できます。
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