中国で“腐った家”社会問題化…水&電気なし未完成タワマンに“入居強行”で住人抗議(2023年9月19日)

中国で“腐った家”社会問題化…水&電気なし未完成タワマンに“入居強行”で住人抗議(2023年9月19日)

中国で“腐った家”社会問題化…水&電気なし未完成タワマンに“入居強行”で住人抗議(2023年9月19日)

 中国で不動産市場の悪化が止まらず、分譲された多くのマンションが未完成のまま放置され社会問題となっています。未完成のマンションに強引に住み着く人も現れました。

■“腐った家”…中国各地で社会問題化

 中国・陝西省にそびえ立つタワーマンション。「CEOレベルのサービス」を提供するとうたわれ分譲されましたが、20階に住む男性は、なぜか部屋まで階段を上り、暗い部屋で過ごしています。

 20階に住む男性:「夜、仕事から帰ってきて20階まで階段を上る時は、懐中電灯を使っています」

 男性はおよそ560万円で、このマンションを購入したといいます。

 別の部屋では、コンクリート打ちっぱなしの室内で、ベッドに横たわる高齢者の姿もあります。

 実はここ、2015年から8年間も工事が止まっている未完成のタワーマンションなのです。

 電気だけではなく、水道やガスも通っていないため、住人は1階にあるガスコンロが1つあるだけの共同キッチンで調理をしています。

 こうした未完成のマンションは“腐った家”といわれ、不動産市場の不況が続く中国では各地で社会問題化。

 住人は、あえて不自由な部屋で暮らすことで、当局に問題を解決するよう圧力をかけています。

■部屋をDIY…家族で住むことを目指す男性

 中国で社会問題となっている未完成のまま放置されたマンション。部屋をDIYして、家族で住むことを目指す男性が、その様子をSNSに投稿した動画です。

 SNSに動画を投稿した男性:「家を買ったのは6年前、いまだ家は完成品として渡されていない」

 男性は月給10万円のうち、このマンションのローンで6万4000円を払っているといいます。

 予算は20万円で、4月から作業を開始。電気や水道を通す時などは業者に手伝ってもらいましたが、ほとんど自力で部屋を仕上げていきます。

 SNSに動画を投稿した男性:「自分でベランダを改装しました。全部ネットで買ったものです。見てください、出来はどうですか?」

 お洒落なベランダを完成させた男性ですが、すでに40万円使ってしまったといいます。

 中国では不動産不況が続いていて、こうした未完成マンションがさらに増えるおそれがあります。

(「グッド!モーニング」2023年9月19日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>

ANNnewsCHカテゴリの最新記事