DJ SODAさん“性被害”イベント運営会社が男女3人を刑事告発【Nスタ解説】｜TBS NEWS DIG
韓国出身のアーティストDJ SODAさんが、大阪で開かれた音楽イベントに出演した際、一部の観客から胸などを触られたとして被害を訴えている問題で、イベントの運営会社が、男女3人を刑事告発しました。いま何が起きているのか。最新情報をまとめました。
■「イベント側としてこういう犯罪行為を許せない」
日比麻音子キャスター:
韓国人アーティストのDJ SODAさんは日本などアジア各国・アメリカでも活動されている人気アーティストです。DJ SODAさんは13日、大阪で開かれた音楽イベントに出演し、客席に近づいた際、男女複数人から胸などを触られたという被害をSNSに投稿しました。
そして21日午前、このイベントを主催したTryHard JAPANが動画などの情報から容疑者を特定しないまま ▼男性1人、女性1人に不同意わいせつ疑い ▼男性1人に暴行の疑いで 警察に告発状を提出しました。
その後、TryHard JAPANが会見を行い刑事告発に至るまでの経緯を説明しました。
TryHard JAPAN 大付楽洋CEO:
「イベントの開催・運営ではアーティスト含め、来場者全員の安全を守るべき、ましてや性犯罪は絶対に許せないという理由で、今回真摯に向き合うことになった」
刑事告発はDJ SODAさんの意向かという質問には以下のように話しています。
TryHard JAPAN 大付楽洋CEO:
「DJ SODAさんと話し合いを何回か行っていた。ただイベント側としてこういう犯罪行為を許せないということで進めている」
ただ今回の告発は、あくまで運営会社が自主的に進めている話だという説明がありました。
ただ、発生してしまった以上、警備態勢には課題があると言います。TryHard JAPAN は「アーティストが安心してパフォーマンスできる環境を充実させるために、警備態勢のさらなる改善を進めていく」ということです。
またインターネット上などに見られる誹謗中傷などに対しても対応していきたいというコメントもありました。
■「モラルや人と人の距離感について丁寧に考え直す必要がある」
ホラン千秋キャスター:
今回の件については▼現場で起きたこと ▼起きたことをSNSで告発したDJ SODAさんに対する二次的な被害と2つの問題があります。
若新雄純 慶応大学特任准教授:
犯罪行為として厳しく向き合うことは当然だと思います。その一方でこの犯罪を行った個人を断罪すれば済む話ではなく、日本社会全体の問題として考えた方がいいと思います。
何人かの年配女性から「すごい事件になっているけど、私は盆の祭りで浴衣の上から触られた、会社の打ち上げやイベントで散々揉まれてきたよ。そんなのは当たり前だ」と言う人がいました。
過去に日本社会の中で当然だったことは、多くの人たちが声を上げずに我慢してきたことです。いわゆる無礼講は一部の人たちの『感情の搾取』によって成り立っていたんです。今まで声が上がってこなかったけど、今はあの感覚のずれを正していく時代です。モラルや人と人の距離感について丁寧に考え直す必要があると思います。どのような場面で教育をしていくべきか、受けていくべきか。丁寧に作り直すことが大事ですね。
ホランキャスター:
お祭りやフェスは皆さん興奮状態にありますので、アーティスト側だけでなく客席の方でも様々なことが起きてしまいます。その中でお酒が入ることでさらに盛り上がり「ノリでいいよね」となるのはもういけないことだと、今回の件で見つめ直せたらないいと思います。
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