きっかけは中学生の呼び掛け “還付金詐欺”食い止め感謝状(2023年7月21日)
東京・八王子市の銀行で電話をしながらATMを操作していた80代の女性を還付金詐欺の被害から救ったとして、会社員の男性ら2人に警視庁から感謝状が贈られました。きっかけは中学生の呼び掛けでした。
4月、八王子市内の銀行に設置されたATMで電話越しに指示を受けて操作していた80代の高齢女性を八王子市に住む会社員の谷口清さん（52）が不審に思い、声を掛けました。
還付金詐欺を未然に防いだ谷口清さん：「（電話で）『今、機械の前に着きました』と言っていたので、ちょっと怪しいなと思って。（防災無線が）すごく印象に残っていたので今回の活動につなげられたのかなと思います」
声を掛けた理由は、過去に聞いた市による詐欺被害への注意を呼び掛ける防災無線でした。
谷口さんは女性が電話での指示にあたふたする姿に異変を感じ、近くにいた警察官に伝えました。
その後、手続きはすぐに止められ、女性の被害は食い止められました。
防災無線の音声：「市内で詐欺による被害が増えています。被害に遭わないよう注意して下さい」
これは八王子市が実際に特殊詐欺への注意を促すため防災無線で発信しているアナウンスです。
警視庁南大沢署管内では特殊詐欺の被害が6月までの半年間で39件と去年の2倍以上、報告されていて、その対策の一環として防災無線が活用されています。
南大沢署は還付金詐欺を未然に防いだとして、谷口さんと防災無線のアナウンスを担当した市内の中学校に通う海老名萌衣さん（14）の2人に感謝状を贈りました。
警視庁は、今回の件について「世代の違う人たちの力が一つになって詐欺を防いだことは今後につながる」としていて、地域全体で特殊詐欺に注意を促す環境作りを強化していきたいとしています。
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
