天皇皇后両陛下 結婚30年 皇后さまのお印、津波に耐えた「奇跡のハマナス」が陸前高田市の「全国植樹祭」で10年以上ぶりに里帰り|TBS NEWS DIG
天皇皇后両陛下はあす、結婚30年を迎えられます。結婚時に決まった皇后・雅子さまのお印「ハマナス」は、あの津波に耐えた強い花でした。
あすで結婚30年を迎えられる、天皇皇后両陛下。
結婚にあわせ、雅子さまのお印として決まったのは「ハマナス」という花でした。お印とは、皇室の方が身の回りにつけるシンボルマークのことで、お二人で相談して選ばれたといいます。
皇室に入ったその日から、皇后さまの特別な花になった「ハマナス」は、北海道や東北の沿岸部に咲くバラ科の花です。
NPO高田松原を守る会 鈴木善久 理事長
「陸前高田の人たちに親しまれている、きれいな花だったんだ」
岩手県陸前高田市で、名勝・高田松原を再生する活動を行っている鈴木善久さん。
ここに自生していたハマナスはあの日、津波によって7万本もの松とともに流されました。
しかし…。
NPO高田松原を守る会 鈴木善久 理事長
「次の年あたりに花を咲かせたんだ。よく生き残っていたと、拍手だ」
地中に残っていた根が津波に耐え、鮮やかな花を咲かせていたのです。
鈴木さん達は10年以上、別の場所で育てていたこの「奇跡のハマナス」を今月、陸前高田市で「全国植樹祭」が開かれるのに合わせ、里帰りさせました。
植樹祭には両陛下が出席し、皇后さま自らハマナスの種をまかれました。
NPO高田松原を守る会 鈴木善久 理事長
「皇后さまがお手まきになったというのは、それは良かったと思う。なかなかこういうことはない」
鈴木さんは緑化功労者として表彰を受けました。
皇后さま
「よかったですね」
鈴木さん
「みなさんの支援のおかげです」
両陛下は、「高田松原の再生植樹が行われたことに被災地の皆さんの強い意志と希望を感じ、感銘を受けました」と感想を寄せられました。
皇后さまは現在も療養中ですが、即位後は外国訪問のほか、単独での公務にも臨まれています。
過酷な環境を乗り越えた「奇跡のハマナス」。皇后さまにとって、今まで以上に特別な花になるかもしれません。
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