【江戸川区“男性殺害”】高校時代は野球部で「模範的な選手」 投資などで数百万円の借金か
今年2月に東京・江戸川区の住宅で60代の男性を殺害したとして、中学校教諭の男が逮捕された事件で、男には投資などで数百万円の借金があったとみられることがわかりました。男は、高校時代には野球部員だったといいます。当時の監督は「模範的な選手、部員だった」と話しています。
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11日正午ごろ、 東京･江戸川区の小松川警察署から出てきた尾本幸祐容疑者（36）は、眉間に少ししわを寄せながら歩いていました。今年2月、東京・江戸川区の住宅に住む山岸正文さん（63）を刃物で殺害した疑いがもたれています。
尾本容疑者は逮捕前の任意の聴取に対して、山岸さんとの接点については「『荷物を運ぶのを手伝ってほしい』と男性に言われ、家の中に入ったことがある」と話していたことがわかりました。
尾本容疑者が勤務する中学校と山岸さんの自宅は、歩いてわずか5分ほどの距離にあります。尾本容疑者は事件が起きる前に、学校から駅に向かっている途中で、男性から荷物を運ぶのを頼まれ“土足で家の中に入った”と話していたといいます。
さらに、捜査関係者への取材で、尾本容疑者には投資などで数百万円の借金があったとみられることも明らかになりました。
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事件の数日後、警察官から尾本容疑者とみられる防犯カメラの写真を確認されたという近所の住民は「（尾本容疑者とみられる写真は）黒い帽子かぶってサングラスかけてマスクして、黒いフードをかぶって。『この人知ってますか』『この人、見たことありますか』みたいなの（警察から聞かれた）」と話していました。
事件発生の約1時間前の午後5時半ごろ、現場から1キロほどの防犯カメラに尾本容疑者とみられる男の姿が捉えられていました。男は住民が「見た」という姿と同じ、黒いフードにマスク姿でした。身元をわからないようにするためでしょうか、ほとんど顔は見えません。
警視庁は、尾本容疑者が学校で勤務した後に山岸さんの住宅に侵入したとみています。そして、山岸さんは午後6時半ごろ、帰宅したといいます。尾本容疑者は帰宅直後の山岸さんの顔や首などを複数回切りつけ、殺害したとみられます。また、窃盗の目的で侵入し、帰宅直後の山岸さんとはち合わせになった可能性もあるとみられています。発見された時、倒れた山岸さんの右手には、ナイフの柄の部分だけが残っていたといいます。
山岸さんを知る近所の住民は、次のように話していました。
近所の住民
「朝にお会いすると（山岸さんが）『お母さん、元気？』と言って、『元気です』と言って別れた。優しくてね」
「おとなしい人ですよ。騒ぐ人ではない。そんなぺちゃくちゃ、しゃべる人ではない」
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現役の中学校教諭が殺人容疑で逮捕される事件に、驚きの声が広がっています。
尾本容疑者は、高校時代には野球部に所属していたといいます。当時の監督は「真面目で明るい子でしたね。信頼できるような子だなという感じ。模範的な選手、部員だった。いい先生になるのではないか、そういうタイプだと感じていた」と話していました。
11日午後1時半ごろ、警視庁は尾本容疑者の勤務先の中学校に家宅捜索に入りました。また、自宅の家宅捜索も行っていて、押収した尾本容疑者の携帯電話の解析をするなどして犯行の裏付けを進めています。
11日午後7時から、中学校で保護者説明会が開かれるということです。
（2023年5月11日放送「news every.」より）
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