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【ジブチへ脱出】ハルツーム市内で退避を希望する日本人の退避完了
岸田首相は、スーダンの首都ハルツーム市内で退避を希望していた全ての日本人の退避が完了したことを明らかにしました。スーダンで医療支援に携わっていた日本人男性は、退避を望むも、身動きできない状況が数日間続いていたといいます。脱出までの緊迫した状況を語りました。
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アフリカ北東部のスーダンでは、武力衝突が続いています。このスーダン情勢をめぐり25日朝、岸田首相は新たに日本大使館の関係者ら8人がスーダンから出国したと発表しました。
岸田首相(午前8時すぎ)
「本日未明にかけ、大使館関係者を含むスーダンの在留邦人とその家族、計8名がフランスの協力を受けて出国したと報告を受けています。希望していた大使館員を含む全ての在留邦人の退避が完了いたしました」
これにより、首都ハルツーム市内で希望していた全ての日本人の退避が完了したとしています。この8人の退避に先立って、日本人とその配偶者、あわせて45人が自衛隊の輸送機で周辺国のジブチに退避していました。現地で対応に当たっている武井外務副大臣は「到着された人は健康状態に大きな問題はない」としています。
首都ハルツームの空港は、戦闘で自衛隊の輸送機が近づくことはできず、退避を希望した45人は自衛隊の輸送機が着陸できる約670キロ離れた東部のポートスーダンまで陸路で移動。その後、空路でジブチに向かいました。
一方、松野官房長官は、スーダン南部の国境エリアに退避を希望している日本人が1人残っていることを明らかにしました。政府はスーダンの日本大使館を一時閉鎖し、ジブチに臨時事務所を開設。日本人への対応などに当たるということです。
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スーダンで15年以上医療支援を行っている認定NPO法人「ロシナンテス」の川原尚行理事長は、現地時間24日夜に投稿した動画で「無事にスーダンを脱出して、ジブチに到着したところです」と話しました。
退避を望むも、身動きできない状況が数日間続いていましたが、自らの運転でハルツームを脱出し、ポートスーダンへ到着。24日夜、自衛隊機でジブチに到着しました。運転してきた車は現地で交流のあった村長が預かってくれたといいます。
認定NPO法人「ロシナンテス」 川原尚行理事長
「(車は)もう捨ててもいいよと思ったんですけど、『預かっておくから、また来いよ』と。スーダンをあとにしましたが、我々は本当にスーダンの人たちを愛しています。何の罪もないスーダンの方たちに悲劇が襲ってきた。1日も早い停戦が行われて、平和が訪れることを願っています」
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各国政府も、自国民の退避を急いでいます。韓国は24日から25日にかけて、自国民28人をポートスーダンから軍用機で退避。ポートスーダンまでの陸路での移動には、日本人数人も同行したということです。
こうした中、アメリカのブリンケン国務長官は、退避中の車列が強盗や略奪に遭うケースもあると明らかにしました。治安状況の悪化も懸念されています。
一方、スーダン軍と準軍事組織RSFは、25日から72時間停戦することで合意しましたが、RSFは“軍は停戦条件を守っていない”との声明を発表。ハルツームで激しい銃撃と爆発があったとする報道もあり、現地では緊迫した情勢が続いています。
(2023年4月25日放送「news every.」より)
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