「俺の女にしてやる」早稲田大学教授からセクハラ発言　元大学院生が訴えた裁判で教授側に賠償命じる判決　東京地裁｜TBS NEWS DIG

「俺の女にしてやる」早稲田大学教授からセクハラ発言　元大学院生が訴えた裁判で教授側に賠償命じる判決　東京地裁｜TBS NEWS DIG

「俺の女にしてやる」。早稲田大学の指導教授だった男性からこのようなセクハラ発言を受けたと元大学院生が訴えていた裁判で、東京地裁は、賠償を命じる判決を言い渡しました。

早稲田大教授からセクハラ被害 深沢レナさん
「裁判になって、3年もかかるとは思っていなくて、思った以上に負担が大きかったです」 

作家の深沢レナさん（32）。

2016年、早稲田の大学院に進学後教授だった文芸評論家の渡部直己氏（71）の指導を受けることになりましたが…

早稲田大教授からセクハラ被害 深沢レナさん
「いきなり彼が私の横に割り込んできて、肩や頭を触るところから始まりました。私はすごく嫌で、教員から触られたことは今までの人生でなかった」

ある日、「詩を見てやる」と言われて2人で食事に行った時には…

早稲田大教授からセクハラ被害 深沢レナさん
「卒業したら俺の女にしてやると言われて、彼を敵に回したら（文学）業界全体を敵に回すことになるかもしれないという恐怖感に襲われました」

こうした被害を別の男性教授に相談したところ、こう言われたといいます。

早稲田大教授からセクハラ被害 深沢レナさん
「君に隙があったとか、異性に勘違いさせるような素振りがあるとか、私のほうに不注意があったということを言われました」

早稲田大学は渡部氏のセクハラを認め教授を解任しましたが、深沢さんはセクハラのほか、教員の立場を利用したアカデミックハラスメントもあったと訴えていました。

きょうの判決で東京地裁は、「俺の女にしてやる」という発言は「許容しがたい性的な不快感を与える」として、渡部氏と大学側に55万円の賠償を命令。

さらに、相談した別の教授の発言も不法行為だとして、早稲田大学に5万円あまりを払うよう命じましたが、アカハラの主張は認めませんでした。

早稲田大教授からセクハラ被害 深沢レナさん
「セクハラはたった一度の過ちなどではありません。被害者のその後の人生を決定的に変えてしまいます。大学にも関係者にも傍観者の方々にも、この件から何か学んでほしいと願っています」

判決について早稲田大学は「極めて慙愧に堪えません。心から深くお詫び申し上げます」とコメントしています。

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