各地で“ピンクの絶景”花見シーズン、いつまで？ 上野公園では4年ぶり“解禁”(2023年3月27日)
27日は、全国的に天気が回復し、京都では桜の絶景に国内外から多くの観光客が集まりました。一日の満開の便りとしては今シーズン最多となりましたが、今年のお花見はいつまで楽しむことができるのでしょうか。
■各地で満開宣言 “シーズン最多”
列島は、久しぶりの花見日和となりました。兵庫県新温泉町にあるしだれ桜。幹周りが西日本一の大きさを誇り、撮影している人と比べると、その大きさは圧巻です。
観光客：「尼崎から来たけど、十分価値がある」
隣の大阪からも「満開」が発表されました。
気象庁職員：「本日、桜の標本木で満開を観測しました」
各地で満開が発表され、1日の便りとしては今シーズン最多です。
先週、満開となった京都。樹齢200年を超えるしだれ桜が見事に咲き誇ります。
滋賀からの観光客：「桜につらて来た」
兵庫からの観光客：「楽しい」
■“ピンクの絶景” 外国人も感激
桜は、これだけではありません。太閤・秀吉が花見をしたことでも知られる伏見区・醍醐寺。参道を埋め尽くす700本の桜。着物姿で歩くフランス人女性が、花を添えます。
フランス人観光客：「着物はカラフルにしたくて、帯は桜を表現しようかと。桜やモミジは日本の特別なもの。見る楽しみは、日本にしかない」
京都には、さらにノスタルジックな桜スポットがありました。廃線跡を埋め尽くす桜。京都にある「蹴上インクライン」です。全長500メートルを超え、当時、世界最長のインクライン、つまり傾斜鉄道の跡地です。1948年にその役目を終えた後も、夏は新緑、秋は紅葉、春は桜と訪れる人が絶えません。
廃線跡を歩きながら、桜を見られるノスタルジックな花見スポット。常夏の国ハワイからのカメラマンもテンションが上がります。
ハワイから来た人：「かつて列車が走っていた所は趣がありますね」
■はとバスで「やっと花見できた」
春の長雨となった関東。5日連続で雨を観測した東京も、春本番の暖かさが戻りました。「動きながら見る桜」とは…。
観光客：「きれい。こんなに咲いていると思わなくて」
秋は紅葉、冬は雪景色と四季折々の表情を見せる金沢・兼六園。27日は入園料無料です。咲き誇る桜が、春の訪れを告げています。
観光客：「きのうは天気が悪かった」
外国人観光客：「京都と大阪も行きましたが、私はこの場所が一番お気に入りです」
久しぶりの花見日和となった東京。
ガイド：「こちらの桜も満開。ソメイヨシノが見頃を迎えています」
千鳥ケ淵など都内の桜の名所を1時間ほどで巡るバスツアー。オープンバスで、手が届きそうな距離で桜のトンネルをくぐります。道中、青空ものぞき、雨上がりの桜を楽しめました。
ツアー参加者：「桜がね、バスの中に降ってきた。きれいだなって」「お花見ができました。やっと。雨で、なかなか見られなかったので」
1時間ほど都内を巡る、2200円のツアー。雨の場合はポンチョも用意し、天気対策も万全です。
はとバス広報室・伊藤百那主任：「夕方から夜にかけて出発する便では空きもあるので、ご乗車いただければと思う」
■久々“お花見日和” 外国人も歓喜
雨が上がった上野公園。ようやくの花見に多くの人が詰めかけていました。桜にも負けず劣らず人気の品に行列が…。4年ぶりの花見、宴もたけなわです。
花見客：「座ってお花見ができるのが久しぶり。とても楽しいです」
花見をしながら食事を楽しむ日本式の花見。海外の人々にも人気です。
韓国からの観光客：「韓国は本当に、見て、写真撮って帰る感じ」
台湾からの観光客：「台湾も同じ。写真だけ撮って帰る」
日本3年目のスペイン人・ホセさんの仲間たち。めでたいことが続きます。
ホセさん：「今、赤ちゃんいます」「マンカイ？」「日本は本当にフェスティバル。本当に祭り。めっちゃ面白い、めっちゃきれい。大好きです」
花見でにぎわうなか、香ばしいにおいが漂います。しょうゆの香ばしいみたらしも、あんこも一本で楽しめる甘辛団子。「花より団子」という人々で、にぎわいました。
花見客：「気温は思ったより暖かい。お花見なのでお団子が食べたいなと思って」
■上野公園 4年ぶり“花見”解禁
東京は22日に満開になりましたが、上野公園の様子はどうなっているでしょうか。
（佐々木快アナウンサー）
きれいな桜に包まれています。開花の状況を見ていくと、5枚の花びらがしっかりと花開いていて、見事に開花しているという印象です。枝先から奥にかけてずらっと花が咲き誇る様子は圧巻です。
先ほどからはちょうちんの明かりがともり始め、オレンジ色の明かりとピンク色の桜のコラボレーションというのが本当にきれいです。
そして、ひときわにぎわっているのが4年ぶりに解禁された宴会エリアです。上野公園では一部の場所で、桜の木の下でシートを広げながら座ってお花見をすることができます。
アルコール飲料にフルーツ、おつまみなど、色々なものを持ち込んで、気持ちの良い雰囲気の中でお花見を楽しんでいる人が大勢います。長時間お花見をしているということで、眠ってしまっている人もいます。
皆さんが久しぶりの桜の木の下で座って楽しむお花見を今、まさに満喫しているところです。
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
