【22歳隊員】レンジャー隊の若手が挑む“時間との闘い”! “山岳救助”プロへの厳しい道のり 『news every.』16時特集

【22歳隊員】レンジャー隊の若手が挑む“時間との闘い”! “山岳救助”プロへの厳しい道のり 『news every.』16時特集

【22歳隊員】レンジャー隊の若手が挑む“時間との闘い”! “山岳救助”プロへの厳しい道のり 『news every.』16時特集

■震災をきっかけに人命救助の道へ
コロナ禍での登山人気の高まりに伴い、山での遭難も増えているという。そうした遭難者の命を救うため、日々厳しい訓練を重ねる神奈川県警の精鋭部隊、第一機動隊のレンジャー隊。その若手隊員の1人が小西志尚巡査(22)だ。

小学生の時に発生した東日本大震災がきかっけで人命救助の仕事にあこがれ、警察官になった。小西隊員が目指す、山岳救助のエキスパート。その道のりは、厳しい訓練と試練の連続だった。
■屈指の厳しさ「レンジャー訓練」
去年11月、小西隊員たちは機動隊の訓練の中でも屈指の厳しさで知られる「レンジャー訓練」に臨む。その終了後には、若手隊員が現場のリーダーとなるための検定試験も行われることになっている。「かなり緊張していますが、検定に向けて自分の技術の向上や体力の向上に努めたい」。こう意気込みを語った小西隊員。入隊して1年半ながら、基本的な技術は身についているとして、先輩に混じり検定試験を受けることになったのだ。

小西隊員たちの任務=人命救助は、「時間との闘い」だ。そのため訓練では、ひとつひとつに制限時間が設けられている。例えば、降下のためにロープを張る作業は5分以内に終えなければならない。小西隊員はロープを3分48秒で張り、難なくクリア。順調な滑り出しだ。しかし、最難関の訓練はこの後に控えていた。
■「時間との闘い」に挑む
その訓練は白白と夜が明けはじめる中、始まった。小西隊員にとっては初めての本格的な山岳救助訓練。山でケガをした人を救助し、午後3時までに麓まで担ぎ下ろすという想定の訓練だ。遭難者から返ってくる笛の音で、位置を特定するところまでは順調。ここからが「時間との闘い」の始まりだ。小西隊員たちは、けが人を乗せたストレッチャーを引き上げるためにまずロープを張るが、張り方を間違え時間をロス。さらに小西隊員は、ストレッチャーの置き方を縦にしたり横にしたりと迷ってしまい、引き上げるまでの準備に20分以上もかかってしまった。

結局、けが人を背負って山道を下り、麓にたどり着いたのは規定の時間を1時間以上遅れた午後4時半すぎ。「かなり体力も消耗して結構きつかった」。山の厳しさを思い知らされた小西隊員だった。
■検定試験 合格の証しは…
訓練を終え、迎えた検定試験の日。山で訓練を行った、けが人を担いで下ろす試験など10種目の実技試験と学科試験が行われ、小西隊員は無事合格。「しっかりと救助できるよう、知識、技術、体力を身に付けて現場に挑んでいきたいと思います」。試験後に渡されたのは、合格した証しの青色のヘルメット。小西隊員は遭難者の命を救うため、きょうも厳しい訓練に立ち向かっている。
(2022年1月31日放送「news every.」より)

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