【ロシア】“言論統制”強めるプーチン政権 国外に逃れ…「情報発信」続けるロシアメディア その思いとは…

【ロシア】“言論統制”強めるプーチン政権 国外に逃れ…「情報発信」続けるロシアメディア その思いとは…

【ロシア】“言論統制”強めるプーチン政権 国外に逃れ…「情報発信」続けるロシアメディア その思いとは…

ロシアによるウクライナへの侵攻が続き、プーチン大統領は市民への言論統制を強めています。そのような状況のなか、国外に逃れ、情報発信を続けるロシアメディアがあります。5歳の女の子の母親でもある人気キャスターに話を聞きました。

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軍事侵攻から1年がたった先月24日、ロシア・モスクワでは、ウクライナにゆかりのある広場に献花をした市民が、当局に拘束されました。

国内での締め付けを強めるプーチン政権は、批判的な独立系メディアのウェブサイトへのアクセスを相次いで遮断するなど、言論統制をますます強めています。

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しかし、ロシアを逃れ、オランダから情報発信を続けるメディアがあります。ロシアの独立系メディア「ドーシチ」です。ウクライナ侵攻直後からロシアに批判的な報道を続けたため、ウェブサイトへのアクセスを遮断され、去年3月にモスクワから“さよなら放送”を行いました。それでも、国外に拠点を移してYouTubeなどで配信を継続。視聴者の3分の2はロシア国内にいます。

メーク中もスマホでインタビューの質問案を練っているのは、人気キャスターのユリア・タラトゥタさん。この日のゲストはウクライナ侵攻に反対している有名ブロガーです。(ドーシチのYouTubeより)

「ドーシチ」キャスター タラトゥタさん
「(ロシアの人に)あなたは正気ではないと思われていますが?」

ブロガー ベロツィルコフスカヤさん
「ウクライナへの侵攻に心が痛み、私個人の不幸として捉えています」

5歳の女の子の母親でもあるタラトゥタさんは、ジャーナリストとして、子どもたちのためにも“戦争のない世界を”と訴えます。

「ドーシチ」キャスター タラトゥタさん
「プロパガンダと戦うには、従来と異なる視点を提供するしかありません。真実を語る人の方が説得力があると思います」

ドーシチと同じフロアには、同じようにロシアを脱出した独立メディアがあります。英字新聞「モスクワタイムズ」です。国営メディアなどが垂れ流すプロパガンダやフェイクニュースを指摘し、事実を伝えようとしています。

「モスクワタイムズ」記者 アレクサンダーさん
「私たちは選ぶことができます。『真実を伝える』のか、『プロパガンダ漬けにする』のか。プロパガンダが人々の命を奪うほど恐ろしいと、私たちは知っていますから」

1年がたっても終わりが見えない戦争。事実を伝えようとするロシアメディアの戦いが続いています。
(2023年3月3日放送「news every.」より)

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