【国連総会】ロシア軍の即時撤退など求める決議を採択

【国連総会】ロシア軍の即時撤退など求める決議を採択

【国連総会】ロシア軍の即時撤退など求める決議を採択

国連総会は日本時間24日午前5時半すぎ、ロシアによるウクライナ侵攻から1年になるのに合わせて開いていた緊急特別会合で、ロシア軍の即時撤退などを求める決議を賛成多数で採択しました。

国連総会が採択した決議では、ロシア軍に対してウクライナからの「即時、完全、無条件の撤退」を要求し、「ウクライナにおける包括的、公正かつ永続的な平和」の必要性を強調しています。

また、インフラ施設や学校、病院などに対する意図的な攻撃を直ちに停止するよう要請しているほか、強制的に連行された子どもを含む民間人の帰還を求めることも盛り込まれています。

さらに、ロシア軍による重大な戦争犯罪については、公正かつ独立した調査と訴追によって責任を追及する必要性も明記されました。

ウクライナのクレバ外相は、22日の演説で「ウクライナ国民は命をかけて戦うことを選んだ。我々が直面しているのは大虐殺だ。ウクライナにとって諦めることは、このような残虐行為が領土のいたるところで行われることを意味する。中立の仮面をかぶるのではなく、国連憲章と国際法を支持しよう」と訴えた上で、「決議は戦争を終わらせることに貢献するものだ」として各国に賛成を呼びかけました。

決議の共同提案国となった日本の林外相は、23日の演説で「我々のうち圧倒的多数はウクライナの平和を望んでいる。これは平和に関する決議案だ」などと述べました。

一方、ロシアのネベンジャ国連大使は「西側諸国の目的は、ウクライナを武装させて、わが国を解体し、破壊することだ」などと述べ、戦争の原因は西側諸国にあると主張。決議案については「反ロシア的なプロパガンダだ」として反対を呼びかけました。

決議案をめぐり、ベラルーシなどは「ロシア軍の即時、完全、無条件の撤退」などを求めた部分の削除を求めていました。

緊急特別会合は2日間にわたり行われ、およそ80か国の代表らによる演説を経て行われた採決の結果、141か国の賛成により決議が採択されました。

反対はロシアやベラルーシなど7か国、棄権は32か国でした。

決議が採択されると、大きな拍手に包まれた国連本部の総会議場。侵攻から1年を迎える中、国際社会におけるロシアの孤立が一層浮き彫りとなりました。
(2023年2月24日放送)

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