「摘発後にマニラのアジトを利用できず」日本に拠点移したか　帰国後に逮捕された特殊詐欺グループの男が裁判で証言

「摘発後にマニラのアジトを利用できず」日本に拠点移したか　帰国後に逮捕された特殊詐欺グループの男が裁判で証言｜TBS NEWS DIG

特殊詐欺グループの幹部らがフィリピンから強制送還され逮捕された事件で、2019年に現地当局がグループのアジトを摘発した後も日本に拠点を移し、特殊詐欺を継続していたことがわかりました。

フィリピン当局は2019年に特殊詐欺グループのアジトを摘発し、日本人36人を拘束しましたが、グループのメンバーだった阿部隆行被告（40）は摘発を免れ、去年6月に帰国した際に警視庁に逮捕、その後、起訴され、現在は詐欺などの罪に問われています。

きのう、東京地裁で行われた阿部被告への被告人質問で、フィリピンで摘発された後も特殊詐欺グループが日本国内に拠点を移し、特殊詐欺を継続していたことがわかりました。

被告人質問で阿部被告はグループが新たな「かけ子」の拠点を日本に作っていたことを認めたうえで、「摘発でマニラの拠点が利用できなくなった」「新型コロナの影響で『かけ子』がフィリピンに来られなくなった」と証言しました。

これまでにグループの70人以上がすでに逮捕され、警視庁は被害総額を60億円以上とみていて、グループ幹部の渡辺優樹容疑者（38）ら4人の一連の強盗事件との関連を詳しく調べています。

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