“氷の花”に“氷の宝石”…國本気象予報士はクリオネを捕獲!?寒いからこそ起きる神秘的な光景

“氷の花”に“氷の宝石”…國本気象予報士はクリオネを捕獲!?寒いからこそ起きる神秘的な光景｜TBS NEWS DIG

15日は東京でも氷点下の寒さになるなど、全国的に冷え込みが厳しくなりました。
19日には東京でも19度予想と着実に春の足音は聞こえているなか、寒いからこそ起きる神秘的な光景を眺めて心だけでも温めようということで、いろんな「極寒の神秘」を探しました。

■神秘的！ “霜の花”に“光の柱”　寒いから起きる冬の絶景

ホラン千秋キャスター:
寒いからこそ起きる神秘的な光景を今だからこそ見てみようということで、一つ一つご紹介します。

北海道の阿寒湖で見られるのは「フロストフラワー」。花のように見える。“凍った花”みたいなイメージです。気温がマイナス15度以下で、無風で湖面に薄い氷が張っているなど、条件がそろって初めて結晶がどんどん大きくなって、湖の上に花が咲いているように見える。

國本未華気象予報士:
花は1つではなくて、バーっと広がるので、 “霜の花”とも言います。

ホランキャスター:
北海道・上士幌町の糠平湖で見られるのは「キノコ氷」。場所は、森林を伐採して作られたダム湖。冬には、ダム湖の水面が凍ったまま放水します。水位がどんどん下がってくると、水面が下がって切り株が顔を出すんですが、切り株の上だけ、氷と雪が残った形。切り株がたくさんあると、キノコがたくさん生えるようにキノコ氷ができるそうです。

北海道・豊頃町の砂浜で見られる現象、「ジュエリーアイス」。砂浜に綺麗な氷が打ち上げられます。
近くに十勝川があって、まず川が凍る。川が凍ると、大潮などで水面の氷が割れていく。そうすると、割れた氷が海の方に流れ出ます。その過程で、川原の石のように、氷がぶつかり合って丸くなって、海を漂っていた氷が、砂浜に打ち上げられる。まるで宝石のように美しい氷であることから、「ジュエリーアイス」と呼ばれているそうです。
小さなものから、大きなものまで、どのように氷が割れるかにもよるが、大潮で必ずしも現れるわけではないそうです。1つの観光地になっていて、マナーを守って観光してほしいということでした。

國本気象予報士:
川の水だから透明なんです。海の水だと塩分があって、凍りにくかったり、濁ったりするのですが、透明度は、この場所ならでは。

ホランキャスター:
ダイヤモンドダストが、柱のように見える「サンピラー現象」。規則正しく、規則性を持って、ダイヤモンドダストの氷の粒が並び始めると、そこに光が当たって、柱のように見えます。ですので、「太陽の柱」=「サンピラー」現象と言われるそうです。
大体マイナス10度以下にならないと見られない。

國本気象予報士:
ダイヤモンドダストの条件に、さらに太陽がいい位置にいたときに見られるので、両方見られるとかなりラッキーかなと思います。

井上貴博キャスター:
今は科学の力でわかりますが、昔の人は本当に神様が現れたんじゃないかって思いますよね。

■國本さん　流氷の上で“アザラシの気分”　クリオネも捕獲

ホランキャスター:
様々な現象があるということでご紹介してきたのですが、ここからは國本さんが体験をもとにお伝えします。
まずは北海道・紋別市の流氷。

國本気象予報士:
2月でかなり寒かったんですけれども、ガリンコ号の砕氷する船に乗って、流氷を見てきました。シーズンが遅かったようなんですが、ようやくこの（流氷の）時期がきて、ばっちりでした。

ホランキャスター:
なんと見に行っただけではなく、國本さん、流氷の上に乗っちゃったんです。

國本未華気象予報士:
座礁してる流氷なので、危なくはなかったんですけれども、気をつけながら、アザラシの気分を味わってきました。

ホランキャスター:
危険なので漂ってるものには乗らないでください。

そして、流氷だけではないんです。なんとあるものを探したんですよね。

何かといいますと、國本さんが大好きなクリオネです。