緊急避妊薬「妊娠の不安を和らげる選択肢として」薬局での販売求める声高まる 市民団体が要望書提出へ【news23】|TBS NEWS DIG

緊急避妊薬「妊娠の不安を和らげる選択肢として」薬局での販売求める声高まる 市民団体が要望書提出へ【news23】|TBS NEWS DIG

緊急避妊薬「妊娠の不安を和らげる選択肢として」薬局での販売求める声高まる 市民団体が要望書提出へ【news23】|TBS NEWS DIG

望まない妊娠を防ぐ“最後の砦”といわれるのが「緊急避妊薬」。女性主体でできる避妊法の一つですが、現在、日本では、医師の処方箋が必要です。一方、多くの国では処方箋なしで薬局などでも買うことができます。今、日本でももっと手軽に入手できるよう求める声が高まっています。

=緊急避妊薬を薬局で…「服用早いほど効果が高い」=

ーー緊急避妊薬アフターピルって知ってますか?
19歳女性「知ってます」
19歳女性
「Youtubeとかでそういう話している人が(いて)」

20歳女性
「それがあることで中絶だったりがなくなるのは大きいと思うので。市販とかされるだけでも結構違うと思う」

20代男性
「早く摂取できるなら、いろんなところですぐに買えるほうがいい」

緊急避妊薬、通称アフターピルをオンラインで処方しているクリニックです。

緊急避妊薬は妊娠を防ぐ確率を高めるもので、性行為からできるだけ早く、72時間以内に女性が服用しなければなりません。

医師
「お薬一日1回1錠飲んで頂くお薬になります」

国内では原則、医師の診察をうけて処方箋をもらう必要があります。2019年からはオンライン処方も可能になりました。

オンラインメディカルケア代表
「例えばコンドーム避妊道具がやぶれてしまったり、望まない形でそういう行為になってしまった患者さんが多い」

こちらの場合、利用者は専用サイトから予約後、電話で産婦人科医の診察を受けます。

早ければ薬は希望する場所に即日発送。深夜は対応していませんが、土日は診察を受けることができ、価格は診察料込みで6000円から1万4000円ほどです。

オンラインメディカルケア代表
「なかなか病院に行けなかったり、病院行くのに抵抗がある人に関しては、気軽にできるということで需要が増えていると思う。早ければ早いほど効果が高いとされているので、早く患者さんに届けてあげたい」

一方で、こうした声も・・・

30代女性
「いつでも手に入らないと時期を逃して使えなくなるものだから、薬局などで購入できれば助かる」

20代大学生
「診察代と処方代合わせて3万円ほど必要だった。正直高価で情けなくなった」

必要な女性が手軽に緊急避妊薬を入手できるよう求めるオンライン署名は、16万人にのぼっています。

こうした声を受け、厚労省は、薬局で市販薬として販売を認めるかどうか検討を行っていますが、慎重な意見もあります。

日本産婦人科医会のアンケートによると、転売や、コンドームの使用率低下による性感染症リスクの増加などを理由に、産婦人科医の88%が市販化に懸念を示しています。

市販化を求めているNPOなどはコロナ禍以降、一時、10代からの妊娠に関する相談が4倍に急増したこともあり、早急な市販化が必要だと話します。

緊急避妊薬を薬局でプロジェクト・染矢明日香共同代表
「中には母親の彼氏から性暴力を受けたっていう声もありますし、SNS等で出会った相手との性的な行為の中で妊娠の不安があったっていう声もいただいています。妊娠の不安を少しでも和らげる選択肢として緊急避妊薬のアクセスは重要な問題。当事者の声を尊重した議論を進めてほしいなと思う」

市民プロジェクトは26日、厚労省に要望書を提出する予定です。

=フランスでは緊急避妊薬を無料で入手可能=

山本恵里伽キャスター:
改めて、日本での緊急避妊薬の扱いについて確認します。
「緊急避妊薬」は、性行為から72時間以内に服用すれば、一定程度の確率で妊娠を防ぐことができるものです。現在は、医師の診察を受けて処方箋をもらう必要があります。これを処方箋なしで、薬局で購入できるようにするかどうか議論されています。そして現在、薬の値段は診察代を含めて、約6000円から2万円です。

小川彩佳キャスター:
診察がいらないとなれば、その分値段が安くなることが考えられますね。

山本キャスター:
緊急避妊薬を薬局で買えるように求めるNPO団体には、“薬が手に入りにくい”との声が寄せられています。

「高額すぎて買えない」
「人目も気になり、受診には心理的ハードルがある」
「土日や祝日で病院がやっていない」
「オンライン診療の宅配では届くまでに時間がかかる」

“72時間以内”というリミットがあるからこそ、手軽に薬局などで購入できた方がいいというふうに感じます。

小川キャスター:
緊急避妊薬については、番組で少なくとも私が加わった4年前から継続的にお伝えしていますが、その間にも切実な声がずっとあるにも関わらず、なかなか“緊急で”手が届くものになっていないという現状がありますよね。その間にも望まない妊娠に苦しみ不安を抱えている方がいらっしゃると思うと、正直歯がゆさを覚えます。

山本キャスター:
女性が自分で自分の身を守る手段というのをもっと増やして欲しいと感じます。

では、海外はどうなのか。約90の国と地域で、薬局で購入することができます。G7で購入できないのは日本だけです。

さらにフランスでは、1月から全ての女性が無料で緊急避妊薬を薬局で入手できるようになりま…(https://newsdig.tbs.co.jp/list/article?id=jnn-20230126-6064176)

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