殺害女性 中洲で働き“トラブル”か「男に脅迫」 ストーカー被害も…博多駅前で刺殺(2023年1月18日)
福岡・博多駅近くで、女性が刺され殺害された事件。女性が、元交際相手からのストーカー被害を警察に相談してたことが分かりました。
■目撃者「男は慌てる様子もなく堂々と…」
カメラに笑顔を見せるのは、16日に博多駅前で刺されて亡くなった福岡県那珂川市の会社員・川野美樹さん(38)です。
川野さんの20年来の友人:「とにかく笑いが絶えない。一緒にいると、笑いが絶えない時間」
川野さんの親族:「思い出しただけで泣けてくる。たまらん」
事件から一夜明けた17日。川野さんに近しい人たちは、つらい胸の内を語りました。
事件は、多くの人が家路につく夕方の時間帯、博多駅近くのホテルやオフィスビルが建ち並ぶ場所で起きました。
目撃者:「女性の悲鳴のようなものが聞こえたので。そっちのほうを見てみると、男の人が馬乗りじゃないですけど、何度も手を振りかざしているのを見た」
目撃者:「結構、力強いというか。すごく力こもっているんだろうなというような動きでした。私が見たのでも、5回ぐらいはしていたんじゃないかと思います。10秒弱くらいあったのではないかと思います」
30代から50代くらいで、黒い上着を着ていたという男。川野さんの死因は失血死で、頭や胸、腹など上半身を中心に十数か所に刺し傷があったということです。
目撃者:「(男は)そんな慌てる様子もなく、堂々と歩いているのかなというような状況でした。走っているそぶりはなかった」
川野さんを襲った男は、現在も見つかっていません。
目撃者:「ちょっと暗くて、表情までは見えなかったです。背丈は、170センチは超えているだろうなと。格好としては、全身黒っぽかったという印象。はっきりと覚えていないが、腰の辺りからウォレットチェーンっぽいものが見えた」
■中学卒業後 沖縄のダンススクールに通い…
川野さんは、勤務先から帰宅する途中に襲われたとみられます。
川野さんの親族:「幼稚園から小学校5、6年ぐらいまで、毎年遊びに来てたんです。孫みたいに、小さいころから可愛がってきた」
中学卒業後は沖縄のダンススクールにも通い、芸能界を目指していたといいます。
川野さんの親族:「昔、踊り習ってたね。沖縄のアクターズスクールに1年」
川野さんの20年来の友人:「明るくて元気で、誰からも好かれるようなタイプなので。彼女がいると、空気がすごい明るくなるというか、皆から本当に好かれる人です」
親族の話では、15年ほど前に福岡に引っ越してきたという川野さん。両親と自身の娘と4人で生活していたといいます。
川野さんの親族:「息子がパソコン分からない時は、休みの時は電話したら教えてくれた。何でも教えてくれた」「私ががんで入院した時は、病院まで色々差し入れしてくれた。何か買っていこうとか、パンとかおいしい何か買ってきてくれた」
川野さんと最後に会ったのは、事件が起きる2日前。子育てに追われながらも、悩んでいる様子は見られなかったといいます。
川野さんの親族:「その時は、娘を絵画教室に9時半ごろ送っていく。捕まってもらわんことにはね、美樹もかわいそうやし。どんな人間か知らないけど、早く捕まってほしい」
■飲食店関係者の知人「男に脅迫されているみたい」
川野さんに一体、何があったのでしょうか。新たな事実が明らかになりました。
JR博多駅から1キロほどの場所にある中洲の繁華街です。週半ばにもかかわらず、多くの人でにぎわっています。
女性はこの中洲で働いている際に、トラブルに巻き込まれたとみられています。
中洲の飲食店関係者から話を聞いたという人は、次のように話します。
中洲の飲食店関係者の知人:「ここ数カ月くらい、お店に出ていなかったということのようです。その理由は、男に脅迫されているみたいで。子どもがいて怖いから、出勤していなかったという話を聞いてました」
■複数の警察署に…“ストーカー被害”相談
捜査関係者によると、川野さんは複数の警察署に元交際相手からのストーカー被害を相談していたといいます。
川野さんの親族:「ストーカーみたいのにつけられていたというのは、事件の後聞いた。それを何回か警察の相談に行ったと」「(Q.ストーカーですか?)うん、ストーカーみたいよ」「(Q.どういう人間に、つけられていた?)いや、それは分からない」
川野さんとトラブルになっていたとみられるのは、31歳の飲食店勤務の男性。警察は何らかの事情を知っているとみていますが、連絡が取れていないということです。
警察は17日、男性の自宅を捜索するとともに、現場近くの防犯カメラ映像を調べています。
(「グッド!モーニング」2023年1月18日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
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