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【関東大震災から100年】関東大震災から100年 “連鎖巨大地震”への備え…新たな取り組み
今年は関東大震災から100年ですが、当時、大地震が連続して起きていました。そして今、連鎖して起こる巨大地震の前触れを知り、備えようと新たな取り組みが始まっています。
神奈川県秦野市にある湖「震生湖」。ここは100年前、関東大震災の激しい揺れで地すべりが発生、土砂が川をせき止めたことでできた湖です。“地震で生まれた”ことから地元の住民が「震生湖」と名付けたといいます。
1923年9月1日、首都圏を襲った「関東大震災」。地震によって東京が大火災になったことは知られていますが、神奈川県でも揺れによる家屋の倒壊や津波で大きな被害が出ました。
この関東大震災、実は震源となったのは神奈川県の西部。地震直後には周辺でマグニチュード6から7の大きな余震が相次いで発生し、被害をさらに拡大させたと言われています。
2004年の中越地震ではマグニチュード6.8の地震が発生したあと、わずか1時間の間にマグニチュード6以上の余震が3回起きました。
愛知工業大学・横田崇教授「本震に近いぐらい非常に大きな余震が起こることもある」
連鎖して起こる地震。専門家は警鐘を鳴らします。
横田崇教授「マグニチュード7クラス(の地震)が起きると、震源域を刺激する形で、より大きな地震を起こす」
余震ではない、“巨大地震”が立て続けに起こる可能性があるとして注目されているエリアがあります。それが、「日本海溝・千島海溝」です。2011年に起きた東日本大震災。3月11日、あの超巨大地震のわずか2日前にもマグニチュード7.3の大きな地震が発生していたのです。
こうしたことから、内閣府と気象庁は「日本海溝・千島海溝」沿いにある想定震源域やその周辺でマグニチュード7以上の地震が発生した場合、新たに起きる可能性がある大きな地震の発生に注意を呼びかけることにしたのです。これが「北海道・三陸沖後発地震注意情報」です。
横田崇教授「我々は地震予知ができない」「そういう地震が起こる可能性も否定できないので、突発する地震に注意するよう準備をしましょうというのが、今回の後発地震注意(情報)の目的」
確率は低いものの、いわゆる前触れを知って少しでも巨大地震に備えてもらおうというものです。
首都直下地震など私たちの周りでは大きな地震の発生の可能性が切迫しています。少しでも被害を減らすため、新しい地震の情報発表が始まりますが、まずは私たち1人1人が地震への備えを進めることが重要です。
(2023年1月3日放送)
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