電気・鉄道・物流ストップ 商品は枯渇し記録的大雪の影響深刻(2022年12月20日)
記録的な大雪によって生活に甚大な影響が出ています。厳しい冷え込みのなかで停電が相次いでいますが、手作業での復旧にまだまだ時間が掛かりそうです。
石川県輪島市や能登町では、孤立状態になっている所も。倒木が発生し、集落へ進むにも車は使えません。
一時孤立した集落に住む人：「（Q.道路は使えない？）そうですね、通行止め。電気がきのうの昼から全く通っていない状態」
能登町のこの地区は、20日午後に孤立が解消されたということですが…。
一時孤立した集落に住む人：「（Q.発電機が見えたが？）自家発電で賄う。寒くて眠れないし。大変ですわ」
周辺の最低気温はマイナス3.3℃。今シーズン1番の冷え込みのなか、電気が来ない状態が続いています。
孤立した町野町で働く人：「庭の雪、枝もボキボキ折れてますよ。あっちこっちで停電しているらしいですよ」
新潟県内の停電はいまだに解消されていません。記録的な大雪は、市民生活に影響を与えていました。
この記録的な大雪で、交通にも影響が出ています。線路に積もった雪。そして線路の上には倒木も…。新潟市の信越本線・矢代田駅では、作業員が電車の上に上って雪をおろしています。
新潟県内では、一部の在来線が運転を見合わせ、特急列車も運休しています。そして、バスも19日夜からダイヤが乱れ、バス停では雪が降るなか、大勢の人が行列を作っていました。
長岡市では、ガソリンスタンドに人が殺到。
セルフ長岡曙SS中村石油・小林千恵さん：「朝から電話も鳴りっぱなしです。『ガソリンありますか？』って」
しかし、ガソリンは…。
セルフ長岡曙SS中村石油・小林千恵さん：「どんどんガソリンが減っている状況ですね。（タンク）ローリーが来なくて、ガソリンの制限をさせて頂いている。高速も止まっていて、下道に降りても渋滞で来られないということで」
追加のガソリンが来ないため、「給油制限」を開始したということです。
20日正午時点で2万戸が停電している新潟県。雪の重みで垂れ下がった電線を手作業で復旧していきます。佐渡市では、信号が消えたままです。
住民：「2日も電気が止まるということはないので、本当に電気は困りますね」
何より影響が大きいのは診療所。
佐々木良文医師：「なるべく患者さんはどうしても来ないといけない人だけにしたが、その連絡が電話が通じないからできない」「（Q.このストーブは？）きのう買った。普段パソコンでやっているのが、手で書いている」
さらに市内では、食料にも影響が出ていました。停電が続く佐渡市。店内は停電。商品も少なくなっています。
住民：「（Q.電気が来ないと）大変です…大変です。レジができない」「（Q.アイスクリームとか）冷凍品は開けないことにして」
市役所では、支援物資を車で一軒一軒、配達に回っています。
住民：「いただきます」「（Q.すぐ食べられるものは）ありがたいです」
建物がオール電化だという電気店は…。
住民：「お風呂入ってない人いると思う。うちは発電機で」
東北電力によると、通常の部隊に加えて応援部隊およそ260人が作業にあたっているそうです。
スタッフ：「大雪の影響でスタッフが出勤できない状態。業者さんからの食材の納品もありません。今ある食材であしたどれくらい作れるか、スタッフ皆で考えているところ」
大雪が続く、新潟市と長岡市に店舗を持つ肉まん専門店。21日の営業ができるか、見通しが立たないといいます。
肉まんだらけの店・大武日文さん：「お肉がないので、肉まんが作れない状態。売るものもないし、売る人もいない状態」
現在、都内でも期間限定で出店していて、肉まんを発送したいとのことですが…。
スタッフ：「大雪の影響でヤマト運輸がストップしているので（荷物が）送れない状況です」
現在、ヤマト運輸や佐川急便では、新潟県宛の荷物の発送や受け付けを停止しています。
肉まんだらけの店・大武日文さん：「輸送の受け入れ自体がストップし、あした以降、商品が入ってくるか分からない状況。まさかここまで大きな影響になるとは思わなかった」
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
