【アメリカ中間選挙】開票作業進む “トランプ派リード“とアピールも“不正が起きている“と主張
バイデン政権の今後を大きく左右するアメリカの中間選挙は、全米各地で開票作業が進められています。トランプ氏は、自身が推薦する「トランプ派」の候補者の多くがリードしているとアピールしました。
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日本時間9日正午すぎ、アメリカ・フロリダ州の豪華な広間に集まった人々の前に、トランプ前大統領が登場しました。
アメリカ トランプ前大統領
「ようこそ、フェイクニュースの皆さん。たくさん来ているようだ。我々の大敗北を期待しているに違いない」
いつものように、自身に批判的なメディアをやゆする発言から始まりました。
アメリカ トランプ前大統領
「現段階で我々(トランプ派)は80勝3敗だ。素晴らしいだろう? 我々は予備選よりも本選に強い。面白いだろう?」
推薦した「トランプ派」の候補者の多くがリードしているとアピールしました。
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8日に行われた、上下両院議員や州知事などを選ぶアメリカ中間選挙。
投票を終えた有権者
「(選挙によって)この国が再び一つになり、未来のために協力し合い、国と民主主義を救うことを望んでいます」
民主党に投票
「インフレ対策、気候変動対策、犯罪対策などすべてが重要です」
共和党に投票
「民主党のインフレ対策は増税、増税、増税だ。私は増税にうんざりしている」
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深刻さを増すインフレへの対策などが大きな争点となっています。バイデン大統領のインフレ対策に不満が高まる中、共和党が勢力を伸ばそうとしています。
フロリダ州では、デサンティス州知事が再選を確実にしました。「反移民」「反マスク」など過激な政策を連発し、ハーバード大学卒などのエリートとしての経歴から“賢いトランプ”とも呼ばれています。
共和党 フロリダ州・デサンティス知事
「歴史的大勝利をありがとう!」
共和党内でトランプ氏に次ぐ人気を誇り、大統領選に向けてはトランプ氏を脅かす存在となりつつあります。
一方で、接戦が伝えられる「トランプ派」候補もいます。
元アメフト選手で、ジョージア州の上院議員に立候補したウォーカー候補は、「中絶反対」を訴えているものの、“過去に交際相手に中絶を強要した”と報じられ、接戦となっていますが――
共和党 ウォーカー候補
「負けるつもりはない。あす朝、目覚めたらジョージアの上院議員は、ウォーカーになっているでしょう」
こうした中、トランプ氏が主張したのが、“選挙不正”です。
トランプ前大統領
「アリゾナ州マリコパ郡の皆さん、投票所から離れないでほしい。投票機に問題があるようだ」
実は、この日の朝、アリゾナ州で約60か所の投票所にある集計機で不具合が起き、投票用紙が読み込めなくなるトラブルが発生していました。これを受け、“選挙の不正が起きている”と主張したのです。
トランプ氏は今も、“2年前の大統領選挙は不正だった”と訴えています。今回も、複数の激戦州で“不正が起きている”と主張していますが、アメリカメディアは「根拠がない」と指摘しています。
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一方、民主党のバイデン大統領は、投票日前日の夜、記者の直撃に次のように答えていました。
――民主党は下院で勝てそうですか?
バイデン大統領
「難しいだろうが、可能だと思う。上院は勝てるだろうが、下院はより難しい」
――ワシントンでの今後の展望は?
バイデン大統領
「より難しい」
このように言い残して去りましたが、日本時間9日午後、SNSを更新し、“勝利した議員らに祝福の電話をかけた”と明らかにしました。NBCテレビによると、“バイデン大統領の気分は良好で、結果は予測よりもはるかに良いと考えている”ということです。
(2022年11月9日放送)
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