- 「タイヤ付近から火が」トラックから激しい炎と黒煙 運転手にけがなし 茨城・日立市(2023年8月17日)
- 【11月29日 明日の天気】北陸から北は大雪の所も 日中は広範囲で水曜日より気温低く|TBS NEWS DIG
- 【速報】最高裁が神戸家裁元職員らから聞き取り調査 「少年A」神戸連続児童殺傷事件の全記録廃棄を受けて|TBS NEWS DIG
- 【氷点下の戦地】「67発のミサイル攻撃」ウクライナの全土で緊急停電(2022年11月24日)
- 旧文通費の“使いみち公開”今国会でまとまらず…野党「厳しく叱責されるべきもの」(2022年6月15日)
- 福島の「除染土」 新宿御苑で再利用の住民説明会 きょう開催 公園利用者から戸惑いの声も|TBS NEWS DIG
【発言判明】“安倍氏の側近に会え”文鮮明氏が指示…狙いは? 与党でも調査求める声(2022年11月8日)
旧統一教会の創始者、文鮮明(ムン・ソンミョン)氏が信者に対して「安倍元総理の側近に『会え』」と説教していたことが新たに分かりました。その狙いは何だったのでしょうか。
旧統一教会の創始者・文氏の新たな発言が見つかりました。
旧統一教会創始者・文鮮明氏:「安倍が総理になったと聞いています」
時は2006年、第一次政権の総理大臣に就任した1週間後。
旧統一教会の創始者・文氏の発言です。
安倍元総理の秘書室長に会うよう信者に発言していたことが明らかになりました。
旧統一教会創始者・文鮮明氏:「あなたが2度会ったのですか。3回、もう一度会わなければいけません」
創始者の政界との関係強化に関する発言。
今月7日に明らかになったものもあります。発言の記録によると“3つのこと”を説いています。
旧統一教会創始者・文鮮明氏(1989年):「日本の国会議員との関係強化です。そうして国会内に教会を作るんです」
2つ目は、その手法です。
旧統一教会創始者・文鮮明氏(1989年):「国会議員の秘書を輩出するんです」
3つ目に具体的な名前が挙げられます。
旧統一教会創始者・文鮮明氏:「国会内に組織体制を形成することです。それで自民党の安倍派などを中心にして数を徐々に増やしていかなければいけません。分かりましたか?」
この言葉が記録されたのは1989年。安倍元総理の父・晋太郎氏の“安倍派”を指しているものと思われます。
西村経済産業大臣:「私自身も、この人?創始者なんですかね。関係も含めて当該団体との関係は知る限りないものと認識している」
自民党・茂木幹事長:「(Q.党として調査する考えは?)今までこの点については何度もこの場でも回答してきました。それに尽きる」
自民党幹部:「80年代は勝共連合がよく選挙では出入りしていたな。統一教会の問題は全然関わりがないから、党とそんなに関わっていると思っていなかった」
その与党からも、調査の必要を訴える声が上がっています。
自民党・石破元幹事長:「亡くなった人だから詳細を確認できないではなく、どこまでは確認できる、ここから先は本人が亡くなっているので確認できない、ということを明らかにして国民の理解を求めることが必要ではないか」
創始者の言葉に野党も危機感を感じています。
国民民主党・玉木代表:「外国勢力が我が国の政治や政策に容易に影響を及ぼしえることが放置されてきたことに対して、危機感を持って対応しなければいけない、警鐘として捉えたい」
立憲民主党・安住国対委員長:「日本にああいう教団が入り込んできた経緯、経過については我々なりにしっかり調べたうえで国会の中でもきちっと議論していきたいと。そして真相の解明につながれば」
文氏が関係を強化するよう発言したのが1989年。2年前に、いわゆる“中曽根裁定”で竹下総理が誕生。竹下総理の派閥・経世会が勢いを増していた時代です。
自民党・安倍晋太郎氏:「もうベストを尽くしたから何も残るものはない。(新総理が)竹下幹事長で非常に良かった」
なぜ総理になれなかった安倍晋太郎氏との関係強化を狙ったのでしょうか。
ジャーナリスト・鈴木エイト氏:「統一教会が日本に進出してすぐ、岸信介元総理と親しくなって教団の後ろ盾になってきた歴史もある。そういう関係性をずっと保持してきたということだと思う」
話は、晋太郎氏の父・岸信介元総理の時代にさか上ります。
笑顔の文氏と写真に収まる“昭和の妖怪”と呼ばれた岸信介元総理。
「日米安保改定」を主張し国論は二分。改定は成し遂げましたが、辞任しています。
岸信介元総理大臣:「本日は日米両国にとりまして誠に意義のある歴史的な日である」
ジャーナリスト・後藤謙次氏:「最も反共的な思想を強く持っていた。これが岸信介の系譜。今まさに日本の復権を目指す先頭ランナーが岸信介だった」
時を同じくして、反共産主義を掲げた旧統一教会。その距離を縮めていきます。
ジャーナリスト・鈴木エイト氏:「教団は一番“反共産運動”を進めてきた。統一教会が韓国でも“反共産”を進める政治家にうまく取り入って、その国の中で勢力を伸ばしてきた実情がある」
その後、安倍晋太郎氏、安倍晋三氏へとつながっていったとしています。
ジャーナリスト・後藤謙次氏:「一方的な協定と言われた安保の改定に踏み切り、結果、デモ隊が国会を取り巻いて、岸氏は退陣したが、(岸氏の)思想的背景を非常に強く受けたのが安倍晋太郎氏ではなく孫の晋三氏」
旧統一教会の創始者が掲げた政治との関係強化。徐々に実現されつつあるとも指摘があります。
ジャーナリスト・鈴木エイト氏:「去年、今年とやっていた日本世界平和議員連合懇談会が、国会内に教会を作ると言えばそうとれるので実現した。相当数の秘書が送り込まれていると言われている。多くの2世信者が国会議員秘書になっているよう、確かに実現している」
旧統一教会と政治の関係。8日は防衛省が名指しされました。
立憲民主党・小西洋之議員:「政府、自民党が『関係を断つ』と言っている団体に、自衛隊の最高幹部が会長などでいるそこのイベントに出席する、国民の理解を得られないと思いませんか」
野党は旧統一教会の関連団体の会長を元自衛隊員が務めていたと指摘しました。
浜田防衛大臣:「自衛隊を退官されその後、民間人となり活動しているわけで我々としてこれに対して働きかけ、コメントすることは差し控えたい」
長年政界の中心としてあった“安倍派”。次々明らかになる教会との関係。後藤氏はこう指摘します。
ジャーナリスト・後藤謙次氏:「デモ隊で言えば流れ解散のような形。いつの間にか安倍派の影響力は減殺されていく。結果として色んな派閥に吸収されていくか、小さいグループに分かれて独立を保つ道を歩んでいくのでは」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp/a>
コメントを書く