【無人販売店】非接触や人件費削減で増加 課題は…
コロナ禍での非接触や人件費削減で無人販売のお店が増えています。一方で盗難などの被害が相次いでいます。どこに課題があるのか、防犯の専門家とともに取材しました。
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都内にある古着などを扱う店「ムジンノフクヤ」。24時間営業ということですが、その名の通り、店員がいない無人の洋服店です。
コロナ禍の2年前にオープンしたこの店は、今では東京だけでなく、新潟や青森にも店舗を拡大しているといいます。
その要因が…
ムジンノフクヤ 平野泰敬代表
「一番は人件費がかからない。その分、それを商品価格の方に反映させていただいて」
さらに買い物客は…
買い物客
「あんまり人の目を気にせず買えたりするのでいいなって、斬新だなって」
“進化”した無人販売も登場しています。
今年の夏には、京セラコミュニケーションシステムが自動走行ロボットによる移動販売の実証実験を行いました。ロボットには飲み物やお菓子などを冷蔵でき、例えば、公園の近くに店がなくてもロボットが店に早変わり。過疎地など、買い物に困る人の支援などに活用したいということです。
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広がりを見せる無人販売。コロナ禍の中で非接触で買い物ができることや、店側も人件費がかからないなど、新たな営業形態として注目されていますが、その反面、課題となっているのが盗難被害などへの対策です。
8月には、静岡県で料金を払うふりだけして冷凍餃子が盗まれ、愛知県では料金箱から売上金が盗まれるなど、各地で被害が多発しているのです。
そして、群馬県館林市の無人餃子販売店では、9月に3日連続で冷凍餃子が盗まれる被害が発生しました。
どういったところに防犯の課題があるのか、この店に協力してもらい、防犯のプロに聞きました。
早速、目についたのが…
全国防犯住宅推進機構・トータルセキュリティアドバイザー 山口由衣さん
「今、防犯カメラが作動中とあるんですけど、このカメラは録画したものを見るタイプ、それともライブ映像とかで確認ができるタイプですか?」
餃子番長 店主
「ライブでも使うことができる機種になってます」
全国防犯住宅推進機構・トータルセキュリティアドバイザー 山口由衣さん
「ライブで配信できる、見られるということですので『ライブ配信中』ですとか、そういった文言に変えていただければ、より抑止効果があるかなと」
従業員がリアルタイムで見ていることを意識させるだけでも、防犯効果があるといいます。そして一番の対策だというのが…
全国防犯住宅推進機構・トータルセキュリティアドバイザー 山口由衣さん
「(自動販売機のような)お金をいれないと品物が出てこないシステムの導入が望ましいんですけども」
しかし、店主は…
餃子番長 店主
「壊された時の損害を考えたりした時に、ちょっとコストがあわないなという」
自動販売機の導入を検討したこともあるということですが、コストをかけすぎると販売価格を上げなければならなくなり、バランスが難しいといいます。
店では今回、被害が出てしまいましたが、店主はアドバイスを基に対策を増やし、抑止につなげたいといいます。その上で…
餃子番長 店主
「防犯カメラもそうですし、しっかり購入金額がわかるようになっていますので、1個盗んだだけで顔と名前が出ることを忘れないでほしいですね」
防犯対策としては、他にも張り紙を目立つ場所に変えたり、客の来店時などに人の声をスピーカーで流したりすることで、抑止効果が期待できるということです。
(2022年9月15日放送「news every.」より)
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