【貸し切り電車】鉄道ファン 路面電車“撮影会” 踏切が約4分間開かず…

【貸し切り電車】鉄道ファン 路面電車“撮影会” 踏切が約4分間開かず…

【貸し切り電車】鉄道ファン 路面電車“撮影会” 踏切が約4分間開かず…

広島市の鉄道駅付近で28日、踏切の遮断機が約4分間にわたって下りたままになり、通行ができない状態になりました。撮影された映像によると、駅には電車が止まり、まるで“撮影会”のような状態に…。電車は鉄道ファンが貸し切り予約したものでした。その後、鉄道会社がSNSにおわび文を掲載し、謝罪する事態となりました。

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広島市の広島電鉄・草津駅付近で28日に撮影された映像では、踏切の警報音が鳴り続けていました。大きなカメラを手に慌ただしく走る人や、線路のすぐそばまで侵入し、カメラを構える人も映されていました。

人々のお目当ては…「電車」。駅のホーム上でも複数の人が夢中で撮影し、まるで撮影会のような状態になっていました。

この時、問題となったのが…遮断機が下り、通行できなくなっていた「約4分間」です。

通常かかる時間と比較してみました。実際に計測したところ、遮断機が下りていた時間は約1分間でした。映像が撮影された28日に遮断機が下りていた時間は、この計測した時間の4倍以上にあたります。

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なぜ、このような事態が起きたのでしょうか。

広島電鉄によると28日、鉄道ファン約30人が通常1台4万円ほどの電車2台を貸し切りで予約しました。しかし、1台には誰も乗車せず、もう片方には数人しか乗車しないまま出発しました。

客から「草津駅ですれ違ってほしい」「草津駅で何人か乗る」と言われていたものの、乗車予定の客が確認できず、時間通りに発車できなかったということです。

広島電鉄は当日になって、撮影メインの貸し切りだと認識したということです。

しばらくすると、2つの車両が横並びになりました。撮影のため運転士が気を利かせ、位置をずらしたといいます。

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地元の住民が、遮断機が下りたままの中で人々が電車にカメラを向けている様子を動画で撮っていました。

遮断機が開くのを待っていた地元住民
「イライラはしますよね、そんな撮影会、ずーっと見せ続けられたら。クラクション鳴らして、『はよ開けてくれー!』って大きな声を出したという感じですね。“撮り鉄”のリーダー的な感じの人でしょうか、(運転士に)手で丸って出して合図を出していた。『行ってくれ』みたいな」

今回の車両は、“撮り鉄”の間で「すれ違うことは珍しい」とされています。10年以上、広島電鉄のファンだという人は「2台が並ぶことは貴重なので、鉄道ファンとしては『見なければならない』と思ったのかもしれませんが、一般の方に迷惑をかけない方法を取るべきだと思います」と話しました。

広島電鉄は、撮影会は想定外だったとした上で「今後は、事前計画にない乗降者の制限など、発車の遅れが生じないよう努めます」と自社のツイッターにおわび文を掲載し、謝罪しました。また、撮影者のマナー啓発にも努めるということです。
(2022年8月30日放送「news zero」より)

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