「戦場に戻りたい…」砲撃受け“日本で”治療受けるウクライナ兵 さらなる医療支援訴え「平和な国で安心して回復できること重要」｜TBS NEWS DIG
ウクライナ侵攻から半年。戦場で重傷を負い、来日して治療を受けていたウクライナ兵の男性が退院しました。男性はさらなる医療支援を訴えています。
ウクライナで衛生兵として戦場にいたアントン・コルニシュクさん（38）。今年3月、首都キーウ近郊のイルピンで住民の避難を手伝っていたところ、ロシア軍による砲撃で両足などに重傷を負いました。
日本語を学んでいたアントンさん。母国・ウクライナを離れ、日本で治療を受けることを決意し、今年5月末から千葉大学病院で入院生活を送りました。
そして、きのう…
上村彩子キャスター
「ロシア軍による攻撃で大けがをしたアントンさん。入院した際は車いすだったのですが、きょうはご自身の足でしっかりと歩いてきました」
会見で口にしたのは、病院への感謝でした。
日本で治療を受けるウクライナ兵 アントン・コルニシュクさん
「関わってくださったすべての人に心から感謝の気持ちを伝えたい」
今後は病院に近いアパートで生活をしながらリハビリを行います。
退院から一夜明けたきょう、話を聞きました。
上村彩子キャスター
「何かご家族と連絡を取ったりしましたか？」
日本で治療を受けるウクライナ兵 アントン・コルニシュクさん
「退院したと家族に伝え、皆はとても喜んでいました。僕はもう元気になったので大丈夫だと」
家族は戦争で離ればなれになったといいます。
侵攻から半年、ロシアに対しては…
日本で治療を受けるウクライナ兵 アントン・コルニシュクさん
「ロシアは敵です。私たちはその敵に勝利しなければならない。これはロシアに対する僕の思いです」
リハビリが終わったらウクライナの戦場に戻りたいというアントンさん。医療支援の重要性を訴えます。
日本で治療を受けるウクライナ兵 アントン・コルニシュクさん
「今、ウクライナ国内で医療を提供するのは大変です。精神的なリハビリの観点からも、負傷やトラウマを経験した人は平和な国で安心して回復できることが重要です」
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