与党党首としての「信任投票」 結果は・・・英ジョンソン首相 “パーティー問題”で窮地(2022年6月7日)
イギリスのジョンソン首相が、ロックダウン中にパーティーに参加していた問題などを巡り、窮地に立たされている。日本時間の7日未明、与党・保守党内で、党首としてふさわしいかどうか、信任投票が行われた。
■コロナ禍の“酒宴”を問題視
日本時間の7日午前5時ごろ、イギリスの与党・保守党内で、ジョンソン首相を党首として信任するかどうかを問う投票が行われた。
不信任になった場合、党首だけではなく、首相も退くことになる。
ジョンソン首相を巡っては、新型コロナウイルス対策のロックダウン中に、首相官邸などで複数のパーティーを行っていたことが明らかになった。
当時、イギリス国民からは、多くの批判が上がった。
ロンドン市民：「人にあれこれ言っておいて、自分はルールを守らないなら、辞任すべきです」
■ジョンソン首相「謝罪」も・・・
3日、エリザベス女王の即位70年を祝う式典に、ジョンソン首相が出席した際には、周囲からブーイングが起こる場面もあった。
コロナ禍のパーティー疑惑については、警察も捜査に乗り出し、ジョンソン首相を含む80人以上が罰金を科せられたほか、公表された政府の調査報告書も、政権や政府などの責任を厳しく指摘していた。
ジョンソン首相：「私の間違いだった。心から謝罪する」
■過半数の賛成で“党首続投”
「全責任を負う」としながらも、辞任は否定していたジョンソン首相。しかし、与党内からも批判が止まらず、党首としての信任を問うことになったのだ。
「ボリス・ジョンソンを党首として信任することへの賛成票は211票で、反対票は148票でした。よって、議会は（ジョンソン首相を党首として）信任したことを発表します」
ジョンソン首相：「私を支持してくれた議員に感謝します。今すべきことは、政府として、党として結束することです」
結果、信任多数で続投を決めたジョンソン首相だが、求心力低下は避けられず、今後の政権運営は厳しさを増しそうだ。
（「大下容子ワイド！スクランブル」2022年6月7日放送分より）
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