【中国“ロックダウン“】日本にも影響…タマネギ・洗濯機なども品薄に
上海のロックダウンなど、中国の新型コロナウイルス感染拡大の影響が、日本にも及んでいます。手頃な中国のタマネギは入手困難となり、国産タマネギは高騰しています。また、家電メーカーでは製造拠点などの操業停止を受け、洗濯機の新規受注を停止しています。
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茨城・桜川市のホーム薬局フジイでは、自治体が指定するゴミ袋の品薄が起き、貼り紙に「一家族一点限り」と書かれていました。
ホーム薬局フジイ 藤井紀子さん
「『お一人様一袋まで』という形で、販売させていただいたんですけど、もうすぐなくなってしまうので、今後うちもどうしたらいいか」
ホーム薬局フジイでは、指定ゴミ袋の買い占めも発生したといいます。
地元の人
「買いに行っても、もうない。きょう、たまたま1袋買えてよかったですけど、ゴミ袋が少ないなんて考えたこともないから、大事に使っていきたい」
なぜ、指定ゴミ袋の品薄になっているのか。桜川市の担当者に聞きました。
桜川市市民生活部 生活環境課長 佐谷智さん
「中国・上海のロックダウンによって、製造工場と物流が止まったと」
原因は、工場がある中国の上海がロックダウンになったためです。「4月中旬に納品予定だったものが、早くても6月中旬以降になる」と連絡を受けたといいます。桜川市では、今月から当面の間、指定ごみ袋以外でのゴミ出しを認めるということです。
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ロックダウンの影響は、食卓にも及んでいます。
新宿八百屋 廣田廣史さん
「中国産が入ってこないものですから。少ないものですから、数が。みんな国産に切り替えるんですよ」
新宿八百屋では、中国産のタマネギを10キロ単位で売っていましたが、手に入らないため、国産に切り替えたといいます。
しかし、その国産のタマネギの産地では、天候不良などで不作になり、9日時点の東京都中央卸売市場の卸売価格は、平年の約2.5倍の「1キロ221円」となっているのです。
つまり、手頃な中国のタマネギは入手が困難となり、国産のタマネギはさらに高騰というダブルパンチになりました。この状況について、お客さんは――
来店客(30代)
「使う頻度がちょっと下がってます。カレー作ったとしても、にんじん、ジャガイモは安いけど、玉ねぎを使う機会が減っているので、別の野菜で代用したり」
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さらに、ロックダウンの影響は、家電にも及んでいます。
みやでん 宮崎慎也さん
「こちらは、洗濯機の新規受注停止のお知らせです」
東京・目黒区の電器店「みやでん」には、家電メーカーの日立から「洗濯機の新規受注を停止する」という通知が届いたといいます。
日立製作所によると、中国の各地区がロックダウンし、製造拠点などが操業停止になったことが原因だということです。再開の見通しも立っていないということで、みやでんでは、在庫が展示品を含め、残りは数台ということです。
宮崎慎也さん
「“街の電器店”に来る場合は、『壊れたからすぐに持ってきて』という感じの場合が多いので、今までであれば、遅くとも次の日とかにお持ちできたんですけど、いまは1週間とか1か月待っていただく」
また、ロックダウンの影響は、パナソニックにも及んでいます。電子レンジやドラム式洗濯乾燥機の一部製品で、新規受注を停止しているということです。
中国のロックダウンによる品不足などの影響は、まだしばらく続きそうです。
(2022年5月10日放送「news every.」より)
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