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【山菜】よく似た“有毒植物”との見分け方
春の山菜は今が旬ですが、間違って毒がある植物を食べて食中毒を起こしたケースは各地で起きています。特に3月から5月にかけてが多いといいます。専門家に見分け方を聞きました。
◇
今が旬の春の山菜。群馬県南牧村の民宿では、山菜採り体験が行われていました。
男の子
「あ!これタケノコじゃない?」
ガイド
「それはね、マムシグサっていうやつです」
見つけたのは、タケノコのように地面から顔を出した植物です。
母親
「食べられるのかなって期待して(ガイドに)聞いたら、食べられないですって」
実は、毒がある植物でした。
古民家民宿かじか倶楽部・ガイド 小保方努さん
「間違えて食べると食中毒とか、病院に行かなくてはならないので」
間違って毒がある植物を食べて食中毒を起こしたケースは、各地で起きています。
4月には、京都市の子育て施設で、ニラと間違えてよく似た毒があるスイセンを食べた子どもが食中毒を起こしました。
厚生労働省によりますと、こうした食中毒のケースは、去年までの10年間で、およそ200件に上ります。特に3月から5月にかけて多いといいます。
注意が必要な植物は、ほかにもあります。
東京都薬用植物園 中村耕主任研究員
「こちらが食用のニリンソウになります。こちらが有毒植物のトリカブトなんです」
おひたしとして食べる「ニリンソウ」は、毒がある「トリカブト」とよく似ています。
東京都薬用植物園 中村耕主任研究員
「困ったことに、山菜採りに行くと(2つは)わりと近くに生えていたりするんですね」
見分けるポイントは、この植物の場合は「花」です。
東京都薬用植物園 中村耕主任研究員
「花が咲いたものを採取する」
食用のニリンソウは春に白い花、毒があるトリカブトは、秋に紫の花をつけるといいます。(ニリンソウの花:4月頃 トリカブトの花:9月~10月頃)
食用のギョウジャニンニクと毒があるイヌサフランもよく似ています。見分けるポイントは、葉っぱのにおいです。ギョウジャニンニクは、ニンニクのようなにおいがしますが、イヌサフランは、葉っぱ特有のにおいがします。
東京都薬用植物園 中村耕主任研究員
「判断が難しかった場合は、『採らない、食べない、人にあげない』ということを心がけていただく」
安全においしく食べるために、十分な知識と注意が必要です。
(2022年5月6日放送「news every.」より)
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