楳図かずお作品の魅力 [156193805]

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1：2023/06/10(土) 16:31:26.86ID:Il3ts6as0●
漫画家・楳図かずおさん（８６）が、１０代のデビュー前に描いた原稿を収録した肉筆回覧誌が、かつて楳図さんが所属していた漫画サークルの元編集長から、楳図さんに寄贈された。約７０年前の自作に再会した楳図さんは「作品が芸術的で、僕自身びっくりしています」と喜んでいる。

肉筆回覧誌「漫画展覧会」４冊を楳図さんに寄贈したのは、青森市の宮崎晴吾さん（８８）。宮崎さんは高校時代、同人サークル「少年マンガルーム」を主宰し、奈良県の高校生だった楳図さんも会員だった。楳図さんは「Ｋ・Ｕ」などのペンネームで、１９５２年から５４年頃にかけ、同誌に短編、絵物語、イラストなどを多数寄稿した。

肉筆回覧誌は印刷の制約がないため、美しく着彩された作品も多い。童話風の短編「森の一夜」（１２ページ）は、５５年のデビュー作「森の 兄妹きょうだい 」をほうふつとさせる出来だ。楳図さんは「この頃の原稿は手元に残っていない」と話しており、漫画史的にも貴重な資料だ。

宮崎さんは、読売新聞で今年３～４月に連載された「時代の証言者　楳図かずお」を読んだことがきっかけで、「楳図さんの昔の作品を保管している」と読売新聞青森支局に連絡、今回の寄贈につながった。

自身も当時アマチュアの実力派で、楳図さんとは文通で知り合った。宮崎さんは、「お互い遠方なので、当時会ったことはなかったが、送られてくる作品を見て飛び抜けた実力だと感じていた。青春の思い出として捨てられなかった同人誌が、楳図さんの画業を振り返るきっかけになればうれしい」と話している。

「まさに『１４歳』の僕に出会った気持ち」と楳図さん。「中、高校生の頃、手塚治虫さんの影響から脱して、芸術的な漫画を描こうと情熱を燃やしていた。それが今の新作『ＺＯＫＵ‐ＳＨＩＮＧＯ』につながっていると思う。宮崎さんの巧みな色づかいには僕も影響を受けた。大事に持っていてくれて感謝しかありません」と話している。

回覧誌の実物の一部は、きょう１０日から名古屋市のテレピアホールで始まる「楳図かずお大美術展」で公開展示される。

https://www.yomiuri.co.jp/culture/subcul/20230610-OYT1T50135/

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