【疑問】『鬼滅の刃』無限城編って映画でやるの??????【鬼滅の刃】
6月18日、TVアニメ『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』(フジテレビ系)の最終話が放送された。本編の終了後には、続編となる『柱稽古編』の情報も解禁されることとなり、今後の展開にますます大きな注目が集まっている。
無限城編は劇場版かTVアニメか
次にTVアニメ化される「柱稽古編」は、原作の単行本15巻から16巻に収録されているエピソード。炭治郎たちの修行パートや柱たちとの交流がメインとなっており、最終章へ向けた箸休めのような章だ。
そして原作の構成で考えると、「柱稽古編」の後にはついに作中最大の山場と言える「無限城編」へと突入することになる。いよいよ物語のクライマックスが近づいてきたところだ。
原作ファンの間では、「無限城編」をハイクオリティな劇場版として仕上げてほしいという声も少なくない。しかし、一筋縄ではいかないのは、物語の長さだ。
「『無限城編』映画化は、そう簡単にはいかないでしょう。原作のボリュームでいうと、合計69話分もある大長編なので、劇場版1本では、ストーリーを削らない限り、どうやっても終わりません。しかしアニメ『鬼滅の刃』が支持された理由は、原作に忠実だったからです。
これまでの章を振り返ると、原作53話分の『立志編』はTVアニメ2クールほどで消化しています。また、上映時間117分の『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、原作の13話分をアニメ化した内容でした。
同じペースで進めるとすれば、TVアニメでも映画でも『無限城編』をまとめるのは難しいため、前後編で分割することが現実的でしょう。ネタバレになるため詳細は伏せますが、同エピソードは前半43話、後半26話で分けられるので、それぞれをTVアニメと劇場版にすればちょうどいい尺になります」(アニメ制作会社関係者)
「無限城編」の前半を2クールのTVアニメ、後半を映画2本で表現することで、グランドフィナーレの盛り上がりを演出できそうだ。
海外展開に力を入れる「鬼滅の刃」
「鬼滅の刃」は世界的にも話題になっている人気アニメ。その盛り上がりはすさまじく、今年2月には『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』が世界95の国と地域の映画館で上映され、興行収入35億円を突破している。
また海外サイト「クランチロール」では、「刀鍛冶の里編」の最終回が配信された直後にアクセスが集中し、サーバーがダウンする事態が起きた。
そうした事情を踏まえ、アニメ公式も海外展開に力を入れている。6月18日にはニューヨークのタイムズスクエアにある大型ビジョンを「鬼滅の刃」が占拠する宣伝が行われ、現地のファンたちを熱狂させた。
「『鬼滅の刃』はいまだに世界から大いに注目されているので、『無限城編』の後半を劇場版にして、世界同時上映を行えば、未曽有のムーブメントが起きることでしょう。
ただ、『無限列車編』が劇場版の後にわざわざテレビ放送版を再編集して流したように、『無限城編』も劇場版だけで完結するかは微妙なところです。TVアニメ版でも劇場の様なクオリティーですし、劇場版の後に、あらためてTV版で完結までが描かれるかもしれません」(同)
いずれにしろ、「鬼滅の刃」を制作しているufotableは、同作以外にも『刀剣乱舞』や『原神』といった作品を抱えている状態。どのような形で制作されるにせよ、「無限城編」はまだ先の話ではあるだろう。