事務用品と偽り「呪術廻戦を購入」 公金詐取容疑で町職員逮捕
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事務用品の購入を装い広島県神石高原(じんせきこうげん)町から公金約12万円をだまし取ったとして、広島県警は18日、神石高原町住民課地籍調査室長、松本武士容疑者(54)と同県福山市の会社役員、河相和昭容疑者(79)を詐欺の疑いで逮捕した。
町職員の逮捕を受けて入江嘉則町長は19日、記者会見し、松本容疑者が人気漫画「呪術廻戦」や骨盤サポートチェアなどを購入して職場で使っていたことを明らかにし「町民の信用を失墜し、おわびする」と謝罪した。
逮捕容疑は、2人は共謀して2022年2月、河相容疑者の会社から事務用品を購入したとするうその請求書などを町に提出し、3月までに8回、同社名義の口座に計12万1510円を振り込ませてだまし取ったとしている。
県警捜査2課は、松本容疑者が私物の購入を町出入りの事務用品販売会社の河相容疑者に依頼していたとみて調べる。認否は明らかにしていない。
◇町長謝罪「原因究明する」
町によると、松本容疑者は2019年度から室長として勤務。今年3月に内部通報を受けて聞き取り調査したところ、架空の請求書を作らせて出金に必要な手続きを行っていたことが判明した。
職場で使う自分用の骨盤サポートチェアのほか、サンダルやマグカップなどを複数購入し、同僚の職員に渡して使わせていたことを認めたが、私的流用は否定した。
町の相談を受け、県警が行った任意の調べには、漫画計16冊や自宅用のパソコンを買ったことを認めたという。
町は5月23日に福山北署に被害届を提出。漫画は職場のデスクの下に置き、休憩時間に他の職員が読めるようにしていたという。県警は18日夜、町役場などを家宅捜索し、漫画などを押収した。
入江町長は「事務用品の発注から出金のための伝票作成まで職員1人で完結する体制を見直し、再発防止委員会を設置して原因究明する」とした。【関東晋慈、根本佳奈】
https://news.yahoo.co.jp/articles/33ddc64207b6ff28a00327b9efcb80bf3273a37d